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「…っ、……んッ、」 「すげー腰揺れんじゃん、エロいねー」 「ひ……ぅ、や……やだ……ゃ、っ…」 「…どしたー怖い?俺の手でも握っとく?」 敏感に俺の変化を感じ取ってくれるその人は、 お腹に回していた左手を差し出してくれ。 植えついた恐怖感から目をそらすように、その温かい手に両手で縋り、額にあて目を瞑った。 もう一方の手では、優しく弄られて。 「…っ、ん…ン、……っふ、ぁ…」 感じて背中が反って凭れ掛かってしまっても、 気持ち良さそうでなによりだわー、と笑う。 「っ…ぁ、も……、…はな、して…」 「イきそ?我慢とかいーよ。出しちゃいな?」 「…ゃ…っあ、…ッン、…っ…んン…ッ…!」 促すように速くなったその動きから押し寄せる快楽にきゅうっと足の指を丸め、身体はビクッと跳ねるけど、 イけない。 出せない欲が留まったまま、 濡れたソコがヒクヒクと震える。 どうして、 たりない、 中が疼く、 「…っ、な、んで…ッやだ…ゃ…っ!」 「え、今の…?、出なかった…?」 後ろでは困惑した声が聞こえていて。 「……っ、やだ……っ、ど、して…ッ、」 「どーしたんだよー、なんで泣いてんの、」 「…ちが……っ、や……ッ足りな……っ」 「何が足りないの、ヘタだったかーごめんな?」 そっと頭を撫でながら、おれの話を聞こうとしてくれるお客さんの声は優しくて。 「っ…だめ…なん、です…っ、たりない…」 「えーっと…?」 「…ッ、なか……っ疼いて…、っ、……っ」 後ろに座る人の服にぎゅ…と縋りつく。 ナカが疼いて堪らない、 前は相変わらず切なく濡れていて、 お腹の奥が突き上げられたいような感覚になる ナカが物欲しそうにヒクつきもどかしい 駄目なのに、頭ではわかっているのに、 欲しくて欲しくて堪らない。 自分の身体の変化に戸惑い、パニックになりながら どうにかして欲しくて、 優しいその人に縋った。

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