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「ッ……ン…ん、…は、ぁっ……ァ、…」
くたぁ…と、トロ顔でされるがままユサユサ揺れるその子は、イイところをコリ、と擦られるたび、びくっと反応し身体を捩る。
イキ癖でもついたのか、微かな刺激にも軽く達してナカがきゅうきゅう締まって気持ちいい。
「っ…も、…また、イ…っ…ぅ、ンンぅ…!」
快楽から逃げるように身体を引き攣らせ、
声を抑えながらまた、ふる…っと痙攣して。
とろとろと雫を垂らすその子の性器は力なく震えていて、
もう硬くならないのかな、と何気なくソコを扱くと、電気でも流れたみたいに大きく跳ねた。
「ッ…め…っ!いま…ゃッ…、あ"、ぁ…!」
「うぉ…ッ、」
ひ、ッ、と歯を食いしばり喉を晒し、ガクガクと痙攣しながら絶頂するその子のナカがぎゅんぎゅん締まり、自身も耐えられずに欲をぶちまける。
どく、どく、と最後の一滴まで搾り取るように脈打つソコは気持ちよすぎてしばらく動けずに、余韻でひくひく震えている子の上に倒れこんだ。
「…は、ぅ…っ、…へぁ……っ」
「ッすっげ締まる…っ、やべー…」
覗き込んだカオはぐずぐずで超えろくて、
同時に、無理させたなぁ、と反省する
「…っ、…ぅう…も、ゃ…っイ…ャ、…っ」
「ん…ごめんごめん。俺も、もう出ねーっ…」
ずるりと引き抜くと、どろ…と散々出したものが溢れ出し、拡げられていたソコはぱくぱくと開閉する。
動かないその子は熱っぽい吐息を整えながら、
泣きながらひく……とかすかに余韻に震えていた。
ーーー
「ほい、水。喉乾いたよなー」
「………すみま、せ…」
「声ガラガラw ほんとごめんな、」
布団にくるまり顔を出していたその子の頭をわしわし撫でる。未だにカオは熱っぽくて、疲れて体調でも悪くなったのかもしれない。
「俺そんな飢えてないとか言ったくせになー」
結局手出してるのやべーわ、クズい、
と反省しつつその子を見ると表情が暗くて。
ずっと気になっていたことを聞いてみる。
「…ねー、今日なんか薬飲んだ?」
「……?」
「媚薬…てあんだよ、身体おかしくするやつ」
「…………、…?…ぁ、」
ぼんやりした様子で頭を働かせたその子が、
はたと気づいて顔を上げる。
「…ジュース、……来るとき…」
「絶対それじゃん。勝手に盛られてたかー…」
「………?」
がしがし、と頭をかく。
途中からなんかおかしいとは思ったんだよな、
嫌がってたのに。余裕なくした。…反省。
よく分かってなさそうな様子に罪悪感が募る。
「あー…今日お前の身体がおかしかったのは、その薬のせいだと思う。それにつけ込むみたいになって、ごめん。」
「……………」
「なぁ…そんな暗い顔すんなよー…」
頬を撫でても擦り寄っては来てくれなくて、
ただぼうっと放心状態のその子に愕然とする。
薬のせいか?それとも俺が、結局犯したから?
…どっちもかな、よっぽどショックだったかな
「本当…悪い、…あー、今日は帰るな。」
ぼんやりと俺を見上げる視線から逃げるように立ち上がり、荷物をまとめる。
「まだ時間あると思うから、しばらく休んでよ」
また来るから、ごめん、そう言い残して、
今はもう笑顔を見せてくれないその子に背を向け、逃げるように部屋を後にした。
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