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よろよろと隅へ歩く途中で、 目があったタツミさんが一瞬ぎょっとして、 こちらへ向かってきてくれる。 かくん、と膝の力が抜けたところを抱きとめられて、タツミさんに縋り付いた。 「ッひ、ぅ…ッたつみ…さ…っ」 「…驚いた。すっかり出来上がってるな。」 給仕はもういいよ、とぐずぐずのおれをひょいと抱えると、タツミさんは、隣の部屋へ移動した。 ーー 会場の隣の部屋へ連れられると、玩具を取るからとまた壁に手を付かせ、おしりを突き出させられる。 この部屋も目の前の壁が鏡になっていてなんだか落ち着かないけど、今はそんな事どうだっていい。 下着が下ろされ、カチャカチャとベルトが外されていく間も膝がかくかくして耐えられなくて、上体を鏡に預けるようにもたれて。 鏡越しには、すっかりたった自身のものが乱れた制服を押し上げるように主張していて、 照明で輝くほど濡れたそれから思わず目をそらした。 「あれ、イッたの?下着ぐっちゃぐちゃだな。 …一番弱くしてたのに、そんな気持ちよかった?」 からかうように投げられる言葉が恥ずかしい、けど、とにかくはやく解放してほしくてじっと耐える。 「適当な時間に強くする予定だったんだけど」 「っ…ふ……ぅう……」 「ここまでぐずぐずンなってるとはなー。」 ずる…と長時間咥えていたバイブが引き抜かれると、その刺激にも内壁が悦び、痙攣する。 目の前がチカチカして、よろけて胸まで鏡に預けながら熱い息を整えていると、 タツミさんはソコの具合を確かめるようにぐにぐにと指で触れる。 そして、良くほぐれてるな、と言うと ズボンの前を開き、ゆっくり挿入した。 「っ、へ…ぁ、ぁッ…、ぁあ…っ、!」 ぐちゃりと内壁を擦るように、焦れったいほどゆっくり挿入されていくだけで、ナカが満たされていく。 ずっと、この瞬間を待っていたのかもしれない。 だけど、ある程度挿入すると、その人はなぜか動きを止めた。 既にとろとろの穴はペニスに合わせ伸ばされたままで、 焦らされたナカはもっと刺激を欲してしまう。 ひくひくとナカは媚びるように動くのに、 その人は腰をなでるだけで動かない。 「……な、んで…っ」 ナカを圧迫されるだけの状態に堪らなくなって 肩越しに後ろを覗き、タツミさんを見つめる。 「どうした、物欲しそうな顔して。」 「っ……ふ…」 「ははっ、言いたくないか? ナカはこんなに可愛くおねだりしてるのにな?」 そう言うとするりと顎を撫で、顔を寄せられた 「ほら、犯して下さいって言ってみな。」 「……っ!、や…、」 言葉を引き出すように唇をなぞる手から顔を逸らす。 そんなこと、言いたくない。 どうしていつもは嫌だと言っても好きにされるのに、こんな時には、聞いてくるの。 「…っ、ぅう…」 「おっと。泣いたって駄目だぜ? どうして欲しいか言ってみろって、ほら、!」 「ッ、ンぁ…っ!」 ぐり、とイイトコロを突かれて腰が反る。 求めていた快楽を一滴与えられたそこは余計に熱を持ってしまい、どんどん疼きが酷くなる。 「ぅ…うぅー……っ」 熱くて、焦れて、堪らなくて、 ぽろぽろと大粒の涙がこぼれていく。 また動きを止めた人は震えるおれを貫きながら愉しそうに笑っていて。 あとで自分が嫌になるのが分かっているのに 身体は全部が研ぎ澄まされて、快感を求めて。 今日はお薬も使われていない筈なのに ナカは性器になったみたいに、入っているモノの形を覚えるように締め付け、早く早くと高揚する。 もうやだ、頭がへんになりそうだ。 「…ッ……て…、」 「聞こえないな。」 ぎゅ…と痛いくらい手を握りしめる。 恥ずかしくて、悔しくて、言いたくないのに、 このままなんて、たえられない。 欲しい。 「…〜〜っ、犯し、て…、くださぃ…っ、」 情けなくて、目を瞑り俯きながら、哀願する。 タツミさんは震えるおれの頭を撫でると、 「よく言えました。」と耳元にキスをして。 撫でるように腰に手をかけると、 バツンッと一気に打ち付けた。

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