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「っ、………?」
眠っていたのか、ぼうっと意識が浮上する。
みち…と、おなかに圧迫感を感じ目を向けると
誰か分からないおじさんが、太ももを抱え
おれに挿れていて。
重い身体に、ぐちゅりと嫌な感覚を覚える。
「おや、起きたかい?…はは、戸惑ってるね」
「っ…、…抜い、て…っ…」
「駄目だよ。これもきみの仕事だろう?」
「…ッ、」
朦朧とする意識であたりを見渡すと、
高そうなスーツのおじさんが数人。
そうだ、このひと…さっきの会場、の…?
「理解したかい?まだ、休むには早いよ。」
「っ、………ゃ、め…っ、」
「きみがあんまり淫らに乱れるものだから、皆すっかり参ってしまってね…存分に味わわせて貰おう。」
「…っ…む、り、…ッ……ゃ…、ゃあ…ッ!」
おじさんがおれに覆いかぶさる。
狭い部屋の壁は鏡に戻っていて、
まわりはお客さんしかいなくて、
タツミさんの姿も見えない。
身体はとっくに、限界なのに。
ずんずんとおじさんの熱いモノに奥を貫かれると、意識とは関係なく身体は跳ね上がる
嬌声を抑えようと口を噤んでも、
甘さを帯びた声は堪えきれずに漏れ出して。
おれのそんな姿を見た周りの大人たちは
一様に猛り始めて、嬉々としておれを貪る。
だらんと垂れた手首を掴み、
小さく開いた口に突っ込んで、
簡単に組み伏せて、
入れ替わり立ち替わり、犯される。
羽織っていたシャツも脱がされ、
首輪みたいに、蝶ネクタイだけが間抜けに残る
待ち切れず髪や脇へ擦り付けて来る人もいて
身体はどこもベタベタになっていった。
「…っ、ゃ、う…ッ…」
どく、と何度目かの吐精をされたナカが熱を感じて
ずるりと引き抜かれ開いたソコへは、
待ちかねたようにすぐ、次が充てがわれた。
「……ッ、ぁあ…!」
まれに痛むその行為は、遠のく意識も引き戻して
揺れる視界には、興奮したお客さんしか映らない。
「…っ、も……ゃら…ッ、やだぁ……ッ…!」
哀願したって虚しく部屋に消えゆくだけで、
肌のぶつかる音や、ぐちゃぐちゃと響く水音、荒い息遣いや愉しそうな声ばかりが、明るく部屋を彩る。
快楽を覚え悦ぶ身体と 早く終われと思う心が
バラバラになっていくような朦朧とした時間は
お客さんが満足するまで、永遠のように続いた。
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