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「っふ、…、ンぅ…」 何度か挑戦しやっと咥えられたファスナーを下ろす。 汚さないよう唾液を飲んでから、噛み付くようにしてホックも外した。 お客さんのモノは、反応すらしていないままで 下着を下ろそうにも歯を当ててしまったらと思うと出来なくて、恐怖から焦って絡まる頭をなんとか働かせ、まずは勃たせないとと辿り着く。 下着越しにそっと口付けて、 ちら…と様子を伺いながら遠慮がちに舐める。 唾液がついても怒られなかったから、ズボンの隙間に顔を埋め、唇で挟むように咥えてみて。 以前自分がしてもらった時の記憶を辿り、 分からないなりに真似ていく。 自分からするのは初めてで戸惑いながらも続けると、お客さんのモノはだんだん硬さを持ってきた。 「っ…!」 ちゃんと出来てる、そう思うとホッとして、 膨れた部分へ顔を擦り寄せ、さらに愛撫を続けた。 夢中で奉仕していたソレは気づけば下着を押し上げていたから、下着を咥え、ぐいと引っ張る。 窮屈な布から解放された瞬間ソレは勢いよく上へしなり、重力に従いおれの顔に乗った熱に うぅ…っとなりつつ見上げて、目を見張った。 (…こんな…の、…無理…っ、) 興奮を滲ませたお客さんの昂ぶったソレは異様に長く、硬く、反りたっていて、 凶悪なサイズに、思わず固まる。 数秒、怒張したソレから目も離せずにいたけど 引き攣る顔を見下ろされていた事に気付いて、慌てて奉仕を再開した。 直に舐めるソレは布越しの時より性器であることを思い知らされて、抵抗感は強まっていく。 あまり見たくなくて、目を伏せながら愛撫を続けた。 「…ッ…、ぅ…っん…、」 手を使えない事もあり上手く出来なくて すぐ頬につき、顔はべたべたに汚れていく。 れろ、と、垂れる先走りを横から舐め取り、 溢れてくる蜜を、噎せないように口にして。 水音を立てながら裏筋を丁寧に舐め上げて、 押し付けるようにキスをした。 そして、そり立つ欲を見つめ、息を整える。 おそるおそる口を開き、舌で迎えに行くように 「っ……、…ぁむ…、」 これ以上待たせないよう、その熱を咥え込んだ。

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