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ごふ、と噎せても、律動は続いて。
も、むり………
意識が落ちかけた時、
限界でビクビクと痙攣していたおれの頭を押さえつけたまま、お客さんはついに動きを止め、
喉奥へ直接流し込むように、大量の欲を吐き出した。
ごぶっと精液で溺れ死にそうになるのに
出し終えても頭は離して貰えず、朦朧としながらその欲を飲み下すと、漸く解放してくれて。
ずる、と長いソレが抜きさられ息を吸い込む。
酸素を急激に取った肺は痛み、どろどろと白濁がへばりつく喉は噎せ、どさっと横に倒れ込んだ。
「っ…げぅ、……が、っふ…」
飲み切れなかった精液が上がってきて口を伝う。
朦朧とした意識で、また怒られる…と考えていると
ふわ…と優しく頭を撫でられた。
「よく頑張ったな。良かったぞ。」
「……っ、!」
倒れるおれの横にしゃがみ、口元を拭うと
穏やかな笑みを向けてくれる。
弱った身体を抱き上げると、優しく抱きしめてくれて。
痛みと恐怖ばかり与えられ極限状態になっていた心に向けられる優しさは、驚くほど簡単におれを壊して。
頑張れば優しくして貰える、褒めて貰える。
そんな意識が脳に刻み込まれた。
さっきまで死にそうになっていたくせに、
恐怖で冷え切っていた身体を抱きしめられる温かさに心から安堵し、自ら求めて、短い腕で縋り付いた。
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