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9-6
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腕を伸ばしてきた犬に、脆いもんだとほくそ笑む。
抵抗する奴を組み伏せるのも嫌いではないが、
元凶も忘れて救いを求め縋りつく姿が、哀れで好きだ。
逆らえない従順な奴の方が、嬲り甲斐がある。
そのまま四肢の短い身体をひょいと持ち上げ
ベッドへ向かいシーツに放り落とせば、バイブが深くハマったのか息を詰まらせ、身体全体を引き攣らせていた。
「…さっきも出したろ。勝手にイくな。」
「…ぁ…ぅ、ンン……ッわ…ぅ……っ、」
ただでさえ敏感になっているくせに、満足に動かせない身体を必死に捩り、内腿を擦り合わせ泣きそうになりながら我慢する姿はなかなか唆る。
技術も何も拙いが、すぐ涙を浮かべ怯える顔も、嫌がるくせに快楽に弱い身体も、蹂躙してやりたくなる。
加虐心を煽ることだけは上手かった。
快楽を逃がすのに必死で前傾した身体は後ろがモロに開いていて、バイブを咥え込む尻穴が丸見えだ。
耐えようと力を入れるたび玩具の存在に嬲られるらしく、ぷっくりと熟れたソコは収縮を繰り返していた。
「っ……ふ、…ぅぅ、っぅ…」
「辛そうだな、こんなに咥え込んで。」
「ッ、ン"ン…!?…ッぁ…っぅ"、ンン"…!」
荒い息で小刻みに震えながら耐えていたのを追い詰めるように、挿さったバイブを起動してやる。
イくな、と言われた命令を懸命に守ろうとする犬は半狂乱になりながら耐えていたが、もう一段階強くしてやると簡単に身を跳ねさせ、勢いよく吐精した。
「あーあ。イっちゃったなぁ?」
「っ……ぁッ、ぅ…っ…ひっ…ひ…ッ、」
「なんだ、お仕置きされたかったのか?」
ふるふるふる、と俺を見上げ左右に振る怯え切った顔は、涙でぐちゃぐちゃで。
そんなに怖いかよ、と内側から笑いが込み上げた。
「選ばせてやるよ。どっちの口で咥えたい?」
また反応してきた自身を擦りながら、
顎を掴み顔を上げさせ、小さい唇に触れる。
視線を揺らした犬は、目を伏せ涙をこぼすと、震える身体を動かし、自らこちらに尻を向けた
「っ……ゎ、…わん…、…っ……」
挿れ易いようにか膝を立て、腰を反らせたソコからはふわりと尻尾が生えていて。
恥ずかしそうに身動ぎするたび揺れる尻尾は、本当に犬みたいだ。
窒息したのが余程の恐怖だったのか、ぽろぽろ泣く癖に一切逆らおうとはせず、従順な犬に成り下がっている。
すこし同情もしたが、泣いて震えながら情けなく尻を向け待つ姿に、元々持つ加虐心は沸々と湧いて。
「……っ…?」
物思いに耽り触れもせずにいた犬は
不安そうに眉を下げ、こちらを振り返っていた。
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