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「……っ、…ふ、」
「ちょっとはマシになったじゃねぇか。」
汚い水音を立てる口内で、固くなっていく性器。
ベッドの上で膝を折り怖い人のモノを頬張りながら、後ろはゴツゴツした手で荒く弄られる。
ベッドの傍には三脚で設置された3台のカメラが、無機質なレンズをこちらに向けて光らせていた。
「お前昨日もヤッてたんだろ、犬みてぇによ」
「っ…、…」
「お陰でもうとろっとろじゃねぇか、」
なんで知ってるの、と羞恥で顔が熱くなる。
ぐちぐちと弄られる後孔は卑猥な音を立て、
残っていた白濁を零し内股を濡らす。
昨日の行為を覚えている身体は勝手に火照り疼いてしまって堪らなくて、
でも先輩が起きたとき心配しないように、
泣き虫を堪えながら舌を絡めて奉仕を続ける。
横目で確認する先輩は、気絶している内にと拘束を増やされ、胴体のロープに加え
両手足の首を手錠で、それぞれ椅子に繋がれていた。
そして、その時。
ゆっくり開いた真っ直ぐな瞳が、おれを映した
「…………何、してるんだ、」
「…っ、せんぱ……」
…みないで、思わず出そうになる言葉を呑み込む
掴んでいた赤黒い性器にまた震える唇を寄せ、ひと思いに咥え込む。
口いっぱいに頬張る太いソレに顔を歪めながらも、頭を動かし、卑猥な水音を響かせていく。
「やめろ、そんなこと…っどうして、」
ごめんなさい。
心の中で謝りながら、戸惑う先輩の声を無視する。何か話すと、それだけで泣いちゃいそうだったから。
「何なんだこれはッ、おい、外せ…ッ!」
ガチャガチャと手錠を動かす音が聞こえる。
「やめろよ、何させてるんだッ、やめろ…!」
いつも落ち着いていた誠矢先輩が声を荒げて、椅子が壊れそうなほどに暴れる。
先輩の横には黒髪の人が見張るように立ちタバコを吸っていて、お願いだから大人しくしててと願う
椅子に凭れるようにして抑えるもう1人は、
どこか冷たい表情をしていて、心配は増した。
先輩の様子が気になり散漫に奉仕を続けていると
「集中しろ」と髪を掴み、喉奥へ突くように頭を動かされ、やがて咥内へ濃い欲が吐き出された
「飲むなよ。舌見せろ。」
「……ぅ"っ、…っ…うぇ、」
「ふは、多。そのまま口閉じんなよ。」
ダイレクトに来る苦味とキツイ匂いに噎せそうになりながら精液を垂らすおれの口に指を突っ込み開かせると、そのまま、先輩の方へ向かされて。
「…っ、」
「ほら、何本もしゃぶって来た汚ねぇ口見せてやれ」
どろ…と精液を垂らす舌を覗かせた情け無い顔を
大好きな先輩に見せてしまうのは申し訳なくて、悲しくて、恥ずかしくて。
「……っ、…ぅぇ…ッ、、」
呆然と固まった先輩と目が合った瞬間、
堪えられなくなった感情が溢れ
くしゃりと顔を歪めて、涙が零れた。
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