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◇ 「っ…やめてくれ…ッ」 「いいねぇその絶望顔。反省しろよー先輩。」 「俺が、悪かった…二度と近づかないから…」 膝をついて、床に額を押し付ける。 自分がしでかした事の大きさを知り冷え切った身体はガタガタと震える。 人を平然と連れ去るような恐ろしい世界に、 簡単に首を突っ込んではいけなかった。 俺に出来ることなんて、何もなかったんだ。 「……それは当然なんだわ。もう遅せーよ。」 襟首を掴み起こした俺の顔を隠すよう帽子を被せ直し、引き摺るようにベッドへ上げる。 俺への罰は、助けたかったはずの後輩を犯す事で。 薬が効き俺が誰かも分かっていない後輩に 必死に抵抗するも、 無理やり扱き勃たされたものを挿入させられる " ユーリ "と呼ばれる後輩のナカは熱く、 挿入するだけで、出された白濁を溢れさせて。 ーーこの帽子はユーリくんへのご褒美な、 そう囁かれ、目の前が真っ暗になった。 大事な後輩の為に何も出来ず、傷つけてばかりで、守られて。 極め付けがこれか。 「っ………すまない…、すまない…ッ」 「…ぁぁ…ッ…、ぁ…あぁっ、…!」 達するまでソコから抜かせては貰えなくて、 華奢な身体へ無様に腰を振り、 熱く締め付ける内部へ、どくんと欲を吐き出した。 もう二度と来ないから、と誓うように顔を上げ 最後に目に焼き付いた後輩の顔は恍惚と火照り蕩けていて、涙は止まらなかった。 ーーー ◇ アキside 翌日。 部屋に行くと、布団にくるまり泣いていて。 「起きてたんだねぇ。お水持ってきたよ。」 「…っ…先輩は……?」 「…約束通り、無事に帰してるよ。」 「おれ…っ途中から、記憶なくて…ッ、」 良かった、と綺麗に泣くのを抱きしめて宥める。ユーリくんにとっては大事な先輩だったんだろう。 …あの先輩も、完全に善意で来たんだよな。 話せばわかるような相手なら解決する事だって出来たかもしれない。 ……帰り際の顔は酷いものだったけど、大丈夫だろうか。 晒されるような事もなく元の日常に帰れた先輩は、絶対、結果的には良かったはずで。 それでも、濡れていく肩に少しだけ心は痛んだ 安堵したのか疲れ切った身体はすぐ眠りについて、そっとベッドに寝かせて布団をかけた。

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