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第4話
ろくに動けないまま三日経ち、今日も休むと友人に伝えて寝ていると、昼過ぎにけたたましくインターホンがなった。
セールスか何かだと思い居留守を使うも、しつこいので出てみれば。
── 相沢がいた。
「なんで⁉︎ 僕、家教えてない」
「そんなの調べようと思えばどうとでもなる」
咄嗟にドアを閉めようとしても相沢は強引に上がり込み、薬や冷却シートを出してテーブルに並べ、一枚を僕の額に貼り付けた。
そして何も言わないまま今度はキッチンに立っている。
相沢が僕の部屋にいるなんて。しかも今は何か料理してるし。
混乱したまま暫くするとお粥が出来上がってきて、相沢が僕の隣に腰掛けた。
「なんで風邪引いたの言わなかった?」
「……言うわけないじゃん。もう、終わりにするって言ったんだから」
「でも、俺は知りたかった」
「……」
とりあえず言われるままお粥を食べて薬を飲んだけど、やはり居心地が悪い。
「か、帰らないの?」
「寝付くまでいる」
「眠れないから早く帰って」
そう言ったのに相沢はなかなか帰ろうとしない。
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