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第17章 第2話(5)

 親指の腹で押し潰すように胸の尖りをいじっただけで如月の背が撓り、足のあいだの屹立が硬度を増す。群司は竿の部分を片手でゆるくこすりあげた後、あらためて身を伏せると熱を持った昂ぶりに顔を寄せ、根もとまで咥えこんで口淫を再開した。 「……ふっ、う……っ……んっ……んっ…………」  裏筋を丁寧に舐め上げながら頭を上下させて刺激を与え、先端を舌先でくすぐって吸引する。興奮の度合いが高まってくると、奥のすぼまりが物欲しげにひくつきはじめたため、その欲求を満たすように指を挿入して中を掻き混ぜた。 「ああっ……っ、やっ、あ……っ!」  如月の躰が途端に跳ね上がり、口から甘い嬌声が漏れる。身体の内にある熱をもてあますように腰が揺れはじめ、群司はそれに合わせて内壁を犯す指の動きを速めて口淫を強めていった。 「ぐんじっ、口、はなし、てっ。だめっ、出る……っ」  切羽詰まった如月の訴えを無視して、群司は強引に射精をうながす。如月は両足の指先をきつくまるめ、身を硬くして迫りくるオーガズムを必死に堪えようと歯を食いしばっていたが、ほどなく限界に達して絶頂を迎えた。 「ああぁあぁぁ――……っ!」  口の中に放たれた精を群司はすべて受け止める。躰を撓らせ、ビクビクと痙攣した如月は、やがて全身を虚脱させるとぐったりと床に倒れこんだ。  ハッハッと空間内に響く荒い呼吸。  口の中に放たれたものを飲みこんだ群司は、如月の下着を整えてやると、頬にかかる髪を梳きながら顔を覗きこんだ。 「琉生さん、大丈夫?」  その呼びかけに、閉ざされていた目がうっすらと開く。 「身体、どう? そんなすぐにはよくならないと思うけど」 「さっきより、だいぶ、まし……」 「ごめんね、まだきついよね。でも、早めに安全なところまで移動しておきましょう」 「あんぜん、なとこ?」 「いまね、警察が来てるんです」 「け、さつ……?」 「すみません。また勝手なことをしたって怒られるかもしれないけど、解析済みの兄貴の音声データ、池畑所長に頼んで新宿署の大島さんに渡してもらいました。大島さん、兄貴の同期だったそうです」  如月はかすかに目を見開いた。 「イチかバチかの賭だったけど、ここに来るまえに俺も音声データの内容を確認したうえで、大島さんに託すことにしました」  階上(うえ)の騒ぎは、おそらくそのことが関係していると伝えた。 「それからほかにも助っ人が」 「ほか?」 「うん。とりあえずその人たちがいま頑張ってくれてるはずだから、俺たちもここを出ましょう」  群司はそう言って如月の腕をとり、躰を抱き起こした。

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