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第18章 第3話(4)
「すごいね。琉生さんの中、指に吸い付いてくる。ほら、わかる? 指増やしてもちゃんと受け入れて、とろけそうにうねってるよ?」
「っん……、言わな…で……」
「恥ずかしい? 大丈夫。すごく可愛いから」
群司が上体を倒して肩甲骨にキスを落とすと、如月がぴくんと反応しながら振り返った。
「ぐんじ……、ど、しよ……。おしり……変……。おなかの、なか……きゅって……」
「感じる? 俺ので中掻き回したら、とろとろになっちゃうかもね」
三本の指で内壁をぐちゅぐちゅに掻き回していくうち、指先が内部の一点に触れる。その瞬間、如月の躰が大きく撥ねた。
「ひぁっ! やっ、そこ……っ」
「ここ? 琉生さんがいっぱい感じる、気持ちいいとこだね」
「やっ、ぐんじ……、も、ゆび、やっ……」
如月は涙目で群司に訴えた。
「俺が欲しい? もう挿れる?」
「ほし……っ。ぐんじ、なか、いっぱい……」
「いいよ。俺もそろそろ限界だから、ふたりで気持ちよくなろう?」
覆いかぶさるように肩のわきについた腕に、如月は嬉しそうに頬を擦り寄せた。
「このまま後ろから、ゆっくりする?」
群司が尋ねると、如月はうつぶせていた状態からころんと仰向けになって、群司に両腕を差し伸べた。
「まえからが、いい。群司にぎゅって、してほしい」
「そうなの? やっぱり琉生さん、すごく甘えん坊だね」
「ん。ぐんじ、限定」
「光栄です」
群司は笑いながら身を屈めると、口唇にチュッとキスを落とした。首筋にまわされた如月の腕が、もっともっとと催促するように引き寄せる。戯れのように啄むキスを繰り返すうち、口づけは次第に濃厚なものになっていき、絡め合う舌が互いの口腔を何度も往き来して情慾を盛り上げていった。
とろけた顔で群司の舌の動きに翻弄される如月の姿が、どうしようもなく牡の本能を刺激する。
群司は如月の膝を抱えて大きく開かせると、赤く蠢く蠱惑 的なすぼまりに己の雄をあてがった。
「あ……あっ……ぐん、じ……っ」
発情しきった如月の甘えた声が、たまらなく愛おしい。
「琉生さん、力抜いて」
言うなり、猛り立つ熱杭をぐぷりと埋めこんでいく。
「ひあ……っ、ぁうっ、やっ、あ……っ」
無意識のうちに逃げを打つ如月の細腰をしっかりと抱えこみ、群司は慎重に結合を深めていった。
「んっ…んんっ……っあ……っ」
啜り泣く如月をなだめながら、時間をかけて根もとまでおさめた群司は、必死にしがみつきながら身をふるわせる華奢な躰をしっかりと腕の中に抱きこんだ。
「ぐん、じ……ぐんじ……っ」
「ここにいるよ、ちゃんと。苦しい? どこか痛い?」
「へ…き。ぐんじの、すごく熱、い……」
「琉生さんの中も溶けそうに熱くて気持ちいいよ。搾り取られそうなくらい締めつけてきて、メチャクチャうねってるね」
言いながら、軽く腰を揺さぶると如月は声にならない悲鳴を放って群司に縋りついた。
「琉生さん、好きだよ。すごく可愛い」
「おれ、も、好き……。ぐんじ、すき……大好き……」
言った途端に、目尻から涙が零れ落ちる。群司はそれを口唇で吸いとって、ゆるやかな動きで抜き挿しをはじめた。
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