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広い大学 大勢の人 授業やサークルでも入れば自然と友達が出来て…… と、当たり前の様にそう思っていた その概念を軽くぶっ壊したのは…… 「あーいたいたっ!ここにおったんかい!」 「は?俺?」 その時まったくの初対面だった国だった 全然知らない奴に声掛けられ突然肩を組まれて、この馴れ馴れしい態度の関西人に驚いていると 「やっぱカッケぇわっ、お前モテんひん?」 「は?」 「やから今日から俺と友達、なッ?あれ?ダメ?」 「いや、駄目…じゃねぇけど」 「おっし!!」 あれよあれよという間にダチ宣告 そして、腕をガッと掴まれて 「ほんなら、さっそく合コンに行こか?やっぱ女の子の気ィ引くには……ぶししっ餌、餌ッ! いやぁ~今日は大漁かな、なんつって!」 今コイツ俺を見て『餌』って言いやがった まったく悪気無くそう言った奴は あ~そうそう…… と、何かを思い出したかの様に俺に振り向き… 「で、お前名前は?空木 漢(ウツギ カン)ヘェ~、けったいな名前やな。ほな行こか!」 名前を聞く前に合コン要員とかマジねぇ! それからの付き合いだがコイツの、人の感情を逆なでる技術は凄まじく、よく首を絞められている場面に遭遇する そんな国だから未だ彼女は出来ない上 すぐ喧嘩売られては追い掛けられたり……と、なると泣き付く先は 「漢、今日さぁ一緒に寝てええか?」 何故かいつも俺ん所 それがしょっちゅう続くもんだから いつからか情が湧いたのか、ほだされたのか 気が付いた時には俺に向けて笑う笑顔にヤられていた とは言え……

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