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第3話

「おつかれーっす」 「おーきたきた。コーヒー飲む?」 あれから、シャワー浴びて簡単に髪をセットして、なんだかんだしてるうちに事務所に着いたのは16時半だった。 新倉さんは、俺が予約以外は遅刻魔なことを知ってるから何にも言わない。 応接セットのソファに座って待っていると、コーヒーを持った新倉さんの後ろに男の子もついてきた。 「はい、初めまして。こちら律くん。うちのナンバーワン」 「こんにちわ。初めまして」 向かい側に新倉さんと並んで腰掛けた彼は緊張してるのかぺこりと頭を下げるだけだった。 結構若い。 20歳くらい? 目がおっきくて可愛い系。うーん。子犬系? セットしてないさらさらの黒髪が白い肌を際立たせてる。 コーヒーを一口飲んだら、彼も両手でカップを持ち上げた。 「源氏名もまだ決まってないから家に帰ったら一緒に考えてあげて」 「はーい。キミ、いくつ?」 「19、です」 おいおい、未成年かよ。 少し呆れた顔で新倉さんを見たら、苦笑いして頭をかいてる。 問題になっても知らないからね。 「オフィシャルではハタチで行くから!よろしく〜」 「はいはい。俺は23だからちょっとお兄さんだね。わかんない事あったらなんでも聞いてね」 「あ、はい。ありがとうございます、、」 消え入りそうな声の彼が上目遣いにこっちを見た。 えええ。可愛い。なにその顔。 こんだけ可愛かったらトークできなくても問題ないか。 それから新倉さんがお店のシステムの説明とかオプションの説明とかをして、その間俺は店のタブレットで予約リストの確認をしてた。 明後日は120分が3本。 今月も稼いじゃうなあ。 「はい、おしまい。じゃあ律連れてってあげて」 「はーい。行こっか」 「お願いします」 ソファから立ち上がった新倉さんに続くようにぱっと立った彼は足元の大きいバッグを抱えた。

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