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第7話
唾液をたっぷりつけて、これでもかってくらいヌルヌルにする。吸い上げるときはわざと音を立てて少し大袈裟くらいが良いんだよね。
那月くんはそんなの気にしてられないかも知れないけど。
プレイへの落とし込みは徐々に進めていこ。
「ああっん、や、あ!」
「ふふっ、すごいでしょ?那月くんが好きなようにして良いんだよ」
「んっ、律さ、律さんっあんんっ」
玉を揉みながらじゅぽじゅぽって音を立てて上下に頭を動かしてたら、那月くんが俺の髪をぎゅっと掴んで緩く腰を振ってきた。
セックス経験が無くても自然と動かせちゃうんだから、俺らってやっぱり動物だよなあ。
口の中の勃起はもうそろそろキツイんだろうなってくらいにぱんぱんに膨れてる。
ラストスパートで、ヌルヌルのそこを掴んで手も一緒に動かしたら那月くんはあっという間に達してしまった。
「律さ、んん、もう出ます、くち、、っ」
「んっ、いいから、イッて」
びくんびくんと射精するのに合わせて、緩く吸い上げると、勢いを無くしてもなお、トロトロの余韻が溢れてきた。
全然苦くないし、多少の生臭さはあるにせよ、これは若さなのか。那月くんが相当な健康体なのか。
たまに居るからね。内臓腐ってる?ってくらい臭いやつ。
きちんとお掃除して那月くんの顔を見上げると、はあはあと肩で息をして放心状態のようだった。
布団をかけて俺も隣に寝そべる。
「どうだった?初体験」
「凄かったです、、律さん、ほんとすごい」
うつ伏せになった那月くんが枕に顔をうずめて、その隙間からちらっとこちらを見やる。
そういうのはどこで覚えてくるんだよ、まったく。
あざとさ抜群だな。天性のあざとさ。
「よし、今日はここまで!シャワー浴びてご飯行こ。何が食べたい?」
「ちょっと、なんにも考えられません、、」
「じゃあ勝手に決めちゃうー。ほらバスルームまで連れてってあげる!」
まさに腰を抜かした那月くんを無理矢理立たせようとしたら、今更何を隠すのか、シーツをひっぱって体に巻き付けてて思わず笑ってしまった。
向かい合ってみたら意外と身長は高いみたいで、俺より数センチだけ下にあるおでこにキスする。
へろへろの那月くんをバスルームに連れて行ってリビングに戻ってから、よく行くイタリアンのお店に電話したら、ちょうど30分後で予約が取れた。
カジュアルな雰囲気でお料理も美味しくてお気に入りのお店。
那月くん、ワイン飲めるかな?
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