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第184話
あの頃の気持ちに (ジュンヤ) その37
(18禁 )
誘う手を払い、手首をまとめるとそこにあったロープの紐で手首をくくる。
その手首を頭の上に押し上げると微かに泳ぐ腋毛に舌を這わす。
ジュンヤの腋窩が弱いことは先日からわかっていたがこんなにも喘ぎ声を上げるとは、欲を溜めた下半身に自分の指をかけ、扱きながら腋毛をたっぷりと濡らしそのまま脇腹まで舌を滑らせる。
汗をかいた身体の匂いが、もろに猛った昂りにスパートをかけた。
背筋に尻からの欲が這い上がり、今夜はまだキスもしていないジュンヤの口腔を探して身体は伸び上がる。
扱く手を止めないまま先走りがジュンヤの太ももを濡らし、更にずれ上がる身体ごと点々と下腹も汚していく。
呻き声、喘ぎ声、舌の音、肉体の捩れる音。
汚れた部屋で、ベッドで、お互いを更に淫猥に漬けていく。
繋がれた手首をもどかしそうにすれ合わせ、脚はこれでもかと拡げて空気に陰部を晒し続けるジュンヤの裸体は充分に俺を満足させるものだった。
馳駆情したのはジュンヤの触ってもやってもいない性器。
トロトロと白濁した液を吐露しながら、ビクビクと震えるそれは傘が張り一回は俺の中に挿入されたものだった。
男の性器を掴んで鼻を近づけてその卑猥な地匂いを嗅ぎ、口に入れてその先走りを啜る。そんな事を考えもしなかったのに、俺はこの重たげな袋を両脇に携えた肉棒を愛撫することしか頭にない。
可愛がってやる前に漏らした事へのお仕置きにまだタラタラと射精しているその根元を握りしめると、ジュンヤの押し殺した嬌声が上がった。
「 やめ、離せ、出てるから、ダメだ ……」
そんなわがままを言う口は塞いでやる。もう一度伸び上がり、苦しそうなその口を塞ぐと、声にならない声が俺たちの口腔にビブラートした。
身体に這わした塩の味を残した舌で口腔内を満遍なくしゃぶりあげる。
眉を顰めたその顔に加虐心は益々募る。
俺たちの匂いで染まったシーツは湿り気を帯びて2人の絡め合う身体にまとわりつく。
まだ2人のセックスは序の口なのにもう何回も気をやった後のような気だるい名残がジュンヤには漂っている。
この野郎、先の相手に嫉妬した俺が枕を叩く。
ふと枕の下に硬いものが触った。
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