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第21話

a memory from summer no.14 恋人編 その6 割井さんは、僕からあまり詳しくもない今回の出張の大方の事情を知ると、 暫く考え込んでた。 「 杏果君はよく知らない人? その教頭は 」 「 僕、高校別だったから。 友達なら、ヒロシさんの学校に行ったから知ってるかもしれないけど 」 「 そうか…… いつ終わるの?その研修 」 「 確か3泊4日って 」 「 終わるのは日曜日か。 ホテルわかる?」 「 確かグランドクイーンホテルって」 「 わかった 」 頼んだ料理が運ばれてくると、 それっきり割井さんの話は夏休みの終わりに予定してる旅行の話になった。 僕はもう1人ラインのグループに入ってる朝霞という人のこと聞きたかったのだけど、 目の前に置かれた割井さんお勧めの、 鯛のカルパッチョや蕎麦衣の唐揚げを 楽しむのに夢中で尋ねそびれていた。 箸を置いて唐揚げを飲み込み、 「 あの、さ……」 その時三品めのグリル料理を運んで来た人が、 「 あ、あなたはこの間の 」 「 え 」 「 うん?知り合い? 」 と聞く割井さんに、 「 ええ、先日朝モーニングの時間に、こちらに 」 そうだあの時のイケメンの人だ。

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