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第47話
a memory from summer no.40
職場編 その33カウンター割烹
蒸物
そのあと、
「 こちらが蒸し物
鱧とかぼちゃを蒸したものに、出汁を餡かけにして、真ん中に梅肉を添えてあります。小さな粒はあられです。
あったかいうちに
召し上がってください 」
「 ここの料理長さっきの田島さんは蒸し物が、特にまんじゅうが得意で本人も好きなんだよ。蒸し上げて、餡の出汁で食べるのは彼の大切な一品なんだ 」
青木さんの言葉を聞きながら、
蓋を取ると湯気と共に出汁の良い香りが漂ってくる。
だんだんとくちくなってきたお腹にもこの香りはまだ大丈夫入ると告げてくるよう……
一さじ味わって、まろやかな美味しさ、梅肉が刺激になって、よりさじが進むよう。
南瓜の甘さと鱧の旨さ、上品な餡ののどごし、カリッとしたあられの香ばしさ
「 全て上出来 」
と青木さんも褒めるしか言葉がないようだ。
「 最後まで食べてしまうのが惜しいですね 」
と店長に告げると、嬉しそうに
「 お口に合いましたか、良かったです 」
と受けてくれた。
目を細めた先生が、
「 美味いな 」
というので
「 本当に 」
と俺は笑いながら返した。
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"蒸し物の写真はアトリエブログの記事へ貼り付けてあります。
ごらんになってくださいね"
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