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第54話

a memory from summer no.47 恋人編 その8 (職場編 その40) ロビーのソファに座っていたのは、 京都にくる前には一緒に過ごした 男 。その男がすくっと立ち上がった。 こちらに歩み寄りながら 「 おはようございます 」 「 お、早いな、おはよう 」 「 朝一番ののぞみで来ましたから 」 時計を見ると8時40分になろうとしてるところ。 「 おはようございます 」 菅山先生の方にも挨拶をする 会ったことないよな、紹介するのか……とどういう風に?と逡巡していると、 「 初めまして、かな、三枝君とは同じ高校で、教頭の菅山です 」 「 私は、、こちらの三枝ヒロシさんと親しくさせて頂いております、割井俊です 」 すっと姿勢を正しにっこりと笑って挨拶するその姿教頭先生は あっと何か気づいたように小さく声をあげた。 先生の張り付くような視線を感じた俊が、 うん?という顔をしたので 「 朝飯は?食べた? 俺たちは今からなんだよ! 先生、腹減りましたよね 」 俺は慌てて2人に声をかけた。 ばれたよね、俊が誰かに似ていたということに…… 俺も今はっきりと、俊の立ち姿を見て思い出したもの。 教頭先生もわかったはず。 人見知り気味の俺がすぐに親しくなった理由を。 しばらく見つめあってた2人だけと、 俊の方から、 「 お二人ともジョギングの後ですか?汗を流しますよね。 私も朝まだなのでご一緒しますよ 」 と、歩き出す。 「 え?どこに行くのお前は 」 と聞くと、 「 もちろん部屋まで行きますよ、1人で待っていてもすることもないし 」 「 いやいや、朝飯は1階のラウンジで取れるから、俊はそこでコーヒーでも飲んでて 」 「 コーヒー飲むなら、シャワー待っている間に部屋で飲みますよ。ルームサービスで置いてあるでしょ?コーヒーは 」 とエレベーターホールに向かう俊。 まずい、俊には伝えたなかったんだ今回の講習の事を、 一緒の部屋なんだよと ーーーーーーーーー 三枝先生と割井俊 実は昔……2人の過去は 短編 "the rest of the time 残りの時間" に書いてあります。 フジョッシーさんにアップしてありますので、 興味がある方はお読みいただけましたら嬉しい!

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