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第64話

a memory from summer no.57 4人で 先生はそんな俺の肩をポンとひとつ叩いて、 「 長いようで短い研修だったな、お疲れさま 」 と声をかけ車のドアを開けて、 「 助手席には君が乗れよ、興味があるんだろ?この"すごい車" に」 と俊に声をかけた。 青木さんはそれを聞くと笑いながら俺を眺める。 「 やれやれ、美人のまわりは大変だな 」 なんですか!それ 俺と青木さんは言われるまでもなく、後部座席に収まった。 前に乗った俊は少し不満げだったけど、車が動き出すとそれに気を取られて教頭先生との会話も車に関してははずんでいるようだった。 「 ふーん、割とちゃんと喋るんだな 」 「 前の2人ですか?当たり前ですよね、大人なんだから、今時高校生だって少し気に入らないくらいじゃケンカはしませんよ 」 「 へーお互いに気に入らないってのは、わかってるんだ 」 眉を上げて可笑しそうにたずねる青木さん。 「 全く口の減らない人ですね 」 勢いで返すと、 「 いいねぇ、気が強い美人 」 おちゃらけには無視をするとことにしている。 それにしても、午前中の高速は空いてるせいか、スイスイと東へ向かう。 「 このまま帰るのもなんだし、どっか寄って行く?割井くん 」 後ろの座席から、ワザと話を振る青木氏、この人本当によくわからん……

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