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第116話

シンガポール ハイ 13 マンダリンホテルを後にして、再度地下鉄の駅までショップの賑やかなウインドーを眺めながら歩く。 「旅に出た時、一食現地の食べ物を食べると落ち着いて周りが見えるっていうの実感するな 」 「 そう、腹に物が入ると落ち着くっていうのは動物的な行為ですが、それだけに異国の土地で不安定な気持ちの時には響くんでしょうね」 写真を撮りながら歩くので俺たちよりずっと杏果は遅れてるけど、朝霞さんがぴったりくっついてるから大丈夫だろう。普通の速度で歩く俺と俊は地下鉄の駅に着いた。 「 ここから1つ乗り換えてホテルに先に行きましょう。荷物も届いてるはずだから 」 少し待っていると杏果たちも早足で、やってきた。 マリーナベイ駅で乗り換えホテルのある駅に到着、東京の地下道のような通路を少し歩くと煌びやかな空間に出た。 「 カジノですよ 」 旅行者らしき塊と黒服と、地下鉄から出たところにこんな普通な形でカジノがあるとは。 カジノの周りには高級なブランドショップが軒を連ねてるが、ほとんど人は入っていない。 「 カジノ行きます? 若い人たちは24時間やってるんで、カバンを預けて飛行機の飛ぶ時間までカジノで遊ぶのもいますよ 」 と言われて、よくよく中を見てみると、アジア系のそれも団体がガヤガヤと大きな声で会話をしながら、記念写真に勤しむ姿が見える。 「 やめとく 」 と答えると俊が笑って頷いた。 エスカレーターで上に上がると酷く天井の高いホールのような場所に出る。 その高さとボリュームにしばしす圧倒されていると、 こっちですと腕を引かれた。 泊まるのは、 ユニークな姿の外観は写真で見たことがある有名なホテル。 大勢の客でごった返したフロントに並ぶ俊を待つために、大きなソファのようなものに腰掛けてしばし高いガラスに囲われた天井を見上げていると、声をかけられた。 「 ニホンジン?ゴキヨウダイ?ビジンサン 」 honoluluより これから色々あるのでホテルの名前は伏せますねw

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