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第120話

シンガポール ハイ 17 「 昼間からこんなことして……」 シャワーを浴びながら愚痴る俺の後ろを洗いながら 「 気持ちよかった、だろ? ほら、お尻こっちに向けて、脚開いて 」 「 あっ、 っ 」 背中に震えが走る。 いつものことながら指だけで後始末を器用に施し、少し頭をもたげた俺のものを柔らかく扱く。 「 ごめん、だしてあげるから待って 」 俊に下袋を揉み込まれながら、出すことだけが目的の手淫に温いシャワーの下であっという間に吐精した。 「 何回めだよ…… 」 とグッタリする俺の身体をタオルで拭くと、 水着着るか?と聞くので え?なんで?と返すと、 プール行くだろ? と言ってくる。 「 プール?プール‼︎こんな跡つけて行けるわけない 」 と不貞ると、上着てればわかんないよ ここはプールが売りなんだから、一応行こうと強引に言ってくる。 言われてみれば、ここのプールは何年か前にその衝撃的な映像で話題になったとこだと思い出した。 「 朝霞と杏果ちゃんも、さっき行ったみたいだよ 」 「 あっ、さっきの廊下の声? 」 「 そう 」 「 廊下の声が聞こえたってことは、俺の声も廊下に聞こえてた? 」 と急に焦った俺。 「まさか、そんな安物のホテルじゃないよ 」 と俊に笑われた。 スーツケースから水着を取り出し、一応鏡に身体を映して上着を着れば付けられた跡が隠れることを確認する。 「 水着のままで行くの? 」 「 バスローブを羽織ってもいいし、上を着てるならそのまま行こう 」 なんかウキウキしてきた。 この歳でプールが楽しみなのも中々ないな。 エレベーターで上へ行き途中で乗り換える。乗り換えたエレベーターの中はプールに行く人が沢山いる。 ビキニの上に薄いブラウスを軽く羽織った2人連れのブロンドの女性が、しげしげと俊を見ている。外国語で話しかけら、軽く微笑んで会話を交わす姿に、改めて日本人にしては体格も良く、顔も整ってる俊の事を俺も再認識した。 57階に着いて、エレベーターを降りるとプールの独特の消毒の匂いを温い風が運んできた。

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