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第128話

シンガポール ハイ 25 ボブさんがにこやかに俊に手をさしだす。一応俊も応じてるが顔は笑ってない。アンドレイとも握手をかわしてから、 朝霞さんにどういうことだ?と視線で話しかける。 「 ボブとアンドレイがリバーサイド散歩がてら、wine barにでも行こうかと誘うので、一緒にどうかなと思って」 こわごわ俊に答えてる朝霞さんのそばで杏果が川を上る船を楽しそうに眺めている。 「 可愛い船、昔風でいいなぁ、あれに乗れるのかな? 」 「 うん、帰りは乗ろうかって俊が 」 「 リバークルーズ…いいですね 」 と朝霞さんが話すと、 俊がその背中を背後からどついたのが見えた。 何してるの?俊は…… 「 リバークルーズ! 」 ボブさんが会話に参加してくる。 アワアワしている朝霞さん。 とめどなく喋るボブさんのおかげで、 どうやら6人でリバークルーズの船に乗ることが決まったようだった。 さっきから俺をずっと見つめているアンドレイ。見れば下に降ろした指を揺らしてる。なにかを扱いているように見えるその手つきに悪寒がはしった。 俊に歩くよう促されて視界からアンドレイが消えると、 「 彼には気をつけて 」 と囁かれた。 え?彼って? 先頭に俺と俊。 ボブさんと朝霞さんと杏果は、 杏果の片言の英語を交えながら、楽しく話しているようだ。 アンドレイは少し離れてゆったりとした歩調でついて来る。なんか背後から俺と俊のことを観察してるような気がするのは気のせいかな。 クラークキーの船着場につくと、結構な人数が舟の到着を待っていた。 その最後部に並ぶと、いつのまにか隣にアンドレイが立っていた。 俊は乗船所でチケットを買っているし、後の3人はなにかお店を覗きながらブラブラしている。 ふいにアンドレイに腕を取られ、強引に列から外れるとあっという間に人混みの中を引きづられて街路樹の陰に連れ込まれた。 背後から抱きつかれて身動きできない。 なにするんだ!と上げた声は、、、 アンドレイの手に口が塞がれ音になることはなかった。 そのままショートパンツの下に手を入れてくると、未だ柔らかいそれを手の平で包み込むように掴んできた。 「あっ…!あ…」 なんで?さっきまで俊とした行為の熱がこんな他人の手でもぶり返してくる。萎えたそこは、濡れた手で指でねっとりと揉まれて震えながら芯が通ってきた。 嘘だ!

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