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第144話
シンガポール ハイ 41 (18禁)
身体が熱い、服や下着を脱いでも流れる汗が止まらない。俯せになると熱い熱を溜め込み頭をもたげたそれをシーツに押し付け腰を振って擦り上げる。
中途半端な布の刺激、手を股間に這わしてしなる竿の奥重たげな袋を両手で揉む。
自分の喘ぐ声を聴きながらおさまらない欲に苦しんでいると、
誰かの手で体位を変えられた。
ちくしょう、と声が遠く聞こえる。
舌打ちの音、下腹部が滾るような熱さに包まれる。
興勃った竿は熱い水音立てて扱かれ、会陰にヌルヌルとした液体が伝わっていく。袋を揉んだまま膝を大きく拡げると液は下に垂れて、半分緩んだ孔に絡むと収縮を始める勝手な腸壁。
あぁ!と叫ぶ声が止められない
「 随分仕込まれて、くそ」
鮮明になってくる視界に俺の恋人の苦しそうな顔が見えた。
「 しゅん…… 」
と呟くと荒々しく唇を奪われる。
「 我慢しろ 」
太いペニスが音を立てて入ってきた。
グチャグチャと浅いところを掻き回しながら緩く抜き挿しされると敏感になった孔が痙攣するように喜んでいる。
奥にと欲しがるもう一つの身体は俊の腰に足を回してすがりつく。
頭の中で早くいってと叫びながら、口から出る言葉は
「 もっと、もっと奥きて 」
と狂ったように哀願してる。
俊のうめき声と共に突き上げていた熱い塊が腸管の深部で膨れ上がる。飛沫が壁に叩きつけられると、声にならない嬌声を上げながらペニスから白い液体を撒き散らして俺は果てた。
何度目だろう、まだ白いんだ。
腹についた白いものを指で触りバカな事を思った。
荒い息をつく俊が、俺を抱きしめると
「 挿れてはいなかったんだな、あいつは ……」
と怒ってるのか安堵してるのかわからない声音でそれを言う。
その言葉を遮ったのは俺の詰まった心の声。
「 男が恋人、同性で愛し合ってる事をどっかで恥じる気持ちを見透かされてたんだ、アンドレイ には 」
抱きしめた身体を背中から尻たぶまで優しくさする俊の手を愛しいと感じながら
「 愛してるよ、俊。こんな卑怯な俺を許して。自分たちを否定する気持ちはここに捨てて行くから 」
「 纏まった休みには遠出して、正解だっただろ? 」
「 偉そうだな 」
「 愛してるよ、ヒロ 」
旅に出て、やっと心から開放された。
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