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第155話

あの頃の気持ちに (ジュンヤ) その9 (18禁) 猛ったものを晒し、俺の目の前で男はジュンヤの背中をこれでもかと反らせて後ろ髪を掴み犬のように間断なく挿入を繰り返す。 エスカレートしてきた男の嗜虐性はやがて柔らかい鞭でジュンヤの背中から尻たぶ、太ももの裏まで懇切丁寧に打つことに発展した。その度に涙を流し卑しい言葉を請いへつらう姿は地獄に堕ちた天使のような裸体、これは本当にジュンヤなのか。 ベニスを革ひもでガチガチに縛られ、いくことを許されず延々と鞭を打たれて、合間には後孔のみ侵されているのに喘ぎながら男を離さない。 乳首をひどく噛まれるたびに腿の間をチロチロと流れる透明な液体が失禁だとわかった俺は、 股間を猛烈に勃たせていた。 これは夢なのか? やがてジュンヤの悲鳴が途絶える頃に、何かが浸されたガーゼを口に当てられた俺はその後混沌した。 次の日、誰もいないアパートメントで解かれた縄の上に寝ていた俺は、ジュンヤのアパートメントを逃げるように後にした。 その後、ホテルに何日か滞在したあとアメリカを後にしたのだが、お互いに連絡もとらなかった。 香織とも財産分与が片がついたお陰でなんのこだわりもなく更に遠くの他人となった。 日本に帰り暫くはあの時のなされたジュンヤの行動の意味を考えようとしたが、元来理解しにくいことは考えないたちが幸いして、あれも何かの間違いだったと勝手に結論づけて記憶に蓋をした。 しかし、目の前にあの時の男がいるというのはまた別の話だ。 くっきりとした輪郭で思い出したあの時の情景は蓋を開けて対峙するのには充分な苦い記憶。 逃げる必要はないな、現にジュンヤは日本に帰ってきたし、彼に対して少しも恋人だという様子も見せず冷たくあしらっている。 今回は俺も腹を括ってる…… あの時の気持ちを清算し、最後まで結果を出すと。 会計が終わりジュンヤが窓口から戻ってくると、金髪はさっそくまたまとわりつき始めた。 怪我の様子を聞いているのは、ひょっとして数日前のジュンヤの転倒のわけを知っているのか?

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