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第163話
17ロックの日に
あの頃の気持ちに (ジュンヤ) その17
(15禁)
シャンパンの発泡の刺激でピリピリとした感触と発情した熱い口の中で俺のそれはもう一回ずくりと勃ち上がってきた。
ジュンヤは嬉しそうに上目遣いでオレを見上げる。
その眼差しに、俺は此奴にのめり込む。はっきりと自覚した。
それでも、とぼけてしごく冷静に話しかけるのは負けん気がまだ勝ってるってことだ。
「 俺のムスコをでかくしてどうするんだ? 」
「 手首解いたらあんた俺を組み敷くだろ? 」
「 まぁな、めちゃめちゃ抱きたいと思ってるよ 」
ジュンヤはそれを聞くと薄く笑いながら、
「 俺さ、両方できるんだよ。どうしようか、あんたは俺に抱かれてもいいって思える?
すごいよ、縛られたあんたに今猛烈に挿れたい 」
喋りながら俺のものを口で扱きあげるのも忘れずに、更に重く垂れた睾丸を持ち上げて揉みこむ唇のチカラが絶妙だ。
これで、この口でサックスも鳴らすのか。
ステージのジュンヤを想像して、俺の息が荒くなってきた。
しなやかな筋肉のついた片腕を胸に延ばし、褐色に色づいた乳首をこねられると、若造でもないのにひっきりなしにカウパー線が刺激される。
もう片方の手は尻たぶをかき分けて、背後から会陰を押してくる。
表と裏から前立腺を圧迫されると、未開発の俺でも下腹から噴き上がるものを我慢できない。
「 あっあ、離せ、出る、出るから 」
「 クク、まだダメだよ、返事がまだ 」
竿の根元をグッと握りしめて、後少しで暴発する所を止められる。
「 くっ、う…… 」
「 俺のこれをあんたのケツの中に挿れたい 」
スクッと立ち上がったジュンヤの腹にはスジを巻きつけ見事に怒張したそれが勃ち上がっていた。
それを何回か自分の手で扱くと、
「 濡らしてくれよ 」
と言いながら俺の後頭部を押さえつける。手首を後ろ手に縛られて前のめりに屈むという屈辱的な姿勢で俺にフェラしろと強要するジュンヤはやはり俺の昔した事を許してはいないんだろう。
腹を括った俺は目の前の勃起したジュンヤのものを口腔内に入れた。それは先走りでもうたっぷりと濡れていた。
苦い味を舌で転がしながら、自分がやられた事を反復する。
なんせ人生でお初のフェラチオだからな。丹念にやってやるさ、俺の最初のオトコはお前だ、ジュンヤ。
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