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第165話
19ロックの日に
あの頃の気持ちに (ジュンヤ) その19
(15禁)
こいつはらっぱ吹いてる割には体力ないのか?
聞かれたら殴られそうな事を思いながら、力の入らないジュンヤの身体を抱き上げる。
「え、重くないの?」
「 俺はスレンダーな女より結構しっかり出るとこ出てる女の方が好きなんだよ、男だから余計に重いけどなんとかなるだろ 」
確かに気を抜くとよろけそうだが抱き上げた以上ベッドまでは歩かなきゃ男の沽券にかかわる。
ジュンヤは俺に抱かれながら、
「 でもさ、こんな抱き方って、俺荷物じゃないよ 」
と腹を抑えられた格好で担がれてるので掠れている声が背中からする。
「 当たり前だお姫さま抱っこなんて男にできるか 」
「 へー俺ならやるけどな 」
人の肩にぶら下げられて強がりでほざく言葉はまさに若造だな。
寝室のベッドにどさりと放り投げると、
「 やだ!やっぱり俺が無理やりされちゃう?!」
と楽しそうにマットの上で跳ねる姿は
若造以前にガキのままだ。
「 さて、俺に挿れるんだろ?準備はどうする?俺は初めてなんだからな、優しく教えろよ 」
俺の方をじっと見上げながらジュンヤはニヤリと笑った。
「 嘘だろ、あんたバイだと思ってたけど、男とやったこと本当にない?」
「 ああ 」
と答えながら、そう言えばその手の店で前立腺性感マッサージとやらはやったことはあったな。
乳首をいじられながらしつこくほじられたのは覚えてるがあの時射精まで行ったかな?と若い頃のことを思い出したのはジュンヤには内緒にしておこう。
図に乗られたら困るからな。
いやいや、ちょっと待てよ、
「 おい、バイってなんだ?
俺は男を相手にした事はないぞ 」
火照った裸体を隠しもせずベッドでうつ伏せになり少し尻をあげてシーツに自分の性器を擦るようにすると、気持ちよさそうにクスクス笑ったジュンヤは、
「 とにかくさお尻の中洗おうよ、それとも俺が洗う?」
「 遠慮する 」
お前の固く張った尻たぶと間の翳りを見せ付けやがって、あれ見たら俺の方がやっぱり挿れたくなるじゃないか、と心の中で毒吐きながら俺は浴室に向かった。
ヘッドを外したホースからお湯を溢れさせながら、この先の行為がなるべく気持ちよくなることを祈る俺だった。
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