170 / 207
第171話
あの頃の気持ちに (ジュンヤ) その25
( 18禁 )
絡みつく内壁に我慢できずに打ち込んだ行為の後、フィニッシュはどちらも遅れずに今晩何度目か。ジュンヤは少なくとも俺より多く陰嚢を震わし留めなく白い花を性器の先端から流しながら果てた。
抱えた脚をベッドにゆっくりと下ろしてやりながら頭をよぎるのは、
『 抱かれたのか、抱いたのか、どっちだ?』
という碌でもない疑問だった。
なんとか装着するのが間に合ったゴムを外すとシーツの上のジュンヤが最中に外したものと一緒にダストボックスへ投げ入れる。
放出した精の匂いで飽和した部屋。
セックスした後はシャワーを一緒に浴びる。
以前付き合いが深かった女にそう言われていたことをふと思い出す。
あれは後戯みたいなものだったんだろう。キスし合いながらシャワーを浴びお互いの身体に手を這わす。マッサージするように固まったところをほぐしあう。散々快感を昂めて焦らしあい楽しんだ後だったから、それをすることで事後の匂いも綺麗にさっぱりと洗い落とし日常にすぐ戻れていたのかもしれない。
今回はどうしたらいい?
ジュンヤの横に肘をついて横たわり、汗ばんで弛緩している背中から臀部に手を這わす。
うっとりと眉を寄せる貌に誘われて、
双丘の間から指を沿わせると奥はまだしっかりと淫液で濡れている。
少し粘ったもの触るとぞわりと下半身が欲情が溜める。そんな俺の顔を見上げ手で俺の汗ばんだ額にかかる前髪をかきあげると、
「 キスして 」
と吐息でねだってきた。
仰向けにかえった身体の股間に前から手を入れなおし精液をまとわりつかせた陰毛を指で弄りながら舌で唇を履いてやると、ふくれっ面をして抱きついてくる。
合わさった唇を開いて口腔内を満遍なく嬲り合う。
剃り跡が痛いなんて言う口に
お前のはどうなんだよ、と返しながら
これでもかと身体を密着させる。
男なんだよな、この肩も背中も腕も。
焦らぬように耳の中から頤に唇を這わせ、喉仏をしゃぶるように悪戯をして、一旦唇を甘く融ける身体から離して深呼吸をする。
それでもこみ上げる欲情に逆らえず完全に猛った雄をなだめる為、2回目の挿入は速かった。
正常位で身体を深く折り曲げ喘いでいる男にこんなに興奮するとは、霞んでくるモラルに煽られいつしか夢中になって雄の孔に治らない杭打ち込んでる俺がいる。
ともだちにシェアしよう!