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第11話 ★杉下誉side→

「ぁっ、ぁ゛──っ」 「…ちゃんと言わないと抜くよ?」 幸人(ゆきと)さんは、可愛くイヤイヤする。 「じゃあ、この可愛いお口でちゃんと  お願いしてみて?」 幸人さんの舌を指で引き出し舐め上げる。 それだけで感じてしまいプルプルと震える体が愛おしい。 男の割に長く細い繊細なまつ毛が涙に濡れる姿も扇情的だ。 腰をうねらせ、幸人さんの気持ちいい所を全部擦ってやる様に動いてやると「あっ、アッ」と力なく喘ぐ姿さえ俺の欲情を駆り立てる。 最奥の入口を張り切ったカリでグポグポと緩く引っかけると尻を締め腰を浮かし俺の下で暴れ逃げようとする。 ただ、その姿さえ艶かしく俺を誘うようにしか見えない。 正直、お預けくらいまくってのこの状態で、俺もよく保ってると自分を褒めてやりたいくらいだ。 それでも、最初は…初めては、心から幸人さんに求められると感じながら逝きたい。 「ほら、言って?…こら、そっちのイクじゃない」 俺は思わず笑ってしまい、その振動に幸人さんは又喘ぐ。 俺の下で可愛く喘ぎ、俺の声ってイッてしまう俺の(つがい)が可愛くて仕方ない。 「ほら、次は俺の(ばん)だろ?」 「ほ、ほ まれ…くん、のを…僕の、中に  くだ…さ い」 力ない声が俺を強請る。 俺は腰をくいっと突き上げてやる。 「もう、『俺の』はここに入ってるだろ?」 「ぁ、あっ…ちが」 「ほーら、ちゃんとおねだりして?」 クソ余裕が無いのを笑顔の鉄仮面を貼り付ける勢いでひた隠し、幸人さんに言葉を(うなが)す。 もう幸人さんは限界だ。快楽に浸り顔も体もくったりしてポヤポヤしてる姿も本当に可愛くて十分に堪能したし、本当は休ませてやりたいが…今日はダメ。 時々最奥を突き上げ幸人さんの意識が落ちない様にする。 「ぁ…ぐっ。ほま れ、くん…ぉ、あんっ  の…せーし、僕の…んっんっ、奥…に  くだ、さいっ」 「はぁ…(ようや)く、聞けた。  ちゃんと、掴まれよ?チュッ…この幸人の一番奥に全部注ぎ込んでやるよ。俺のαの精子、 全部入れて俺の匂い刷り込んで、他の誰もが俺のものって、分かるようにしてやるっ」 俺は理性を手放し、ガンガンと腰を振った。 腕の中で泣き叫び喘ぐ声すら枯れ果てた幸人さんが意識を手放しても腰を振り続け、幸人さんの中に俺の精液を注ぎ込んだ。 長い長いαの射精…多幸感が半端無かった。 素の時のノットを突っ込んでの射精はコレが初めてだった。 幸人さんの腹がポッコリ膨らんでいるのが分かる。 愛おしくてそっと撫でる。 ピクリと幸人さんが反応した。 「全部、幸人さんの中に入ったよ。  今抜くから、一緒に風呂入りましょう」 幸人さんの反応が薄い 「幸人さん?」 ぺちぺちと緩く頬を叩く。 「ゃ…」 ? 「もう少し、このまま…誉くんの、俺の中に  いて欲しい…」 「───っ?!」 天使か?!なに、この可愛さ! 俺の番サイコーじゃね? 誰かにめちゃくちゃ自慢したいっ!! 俺はだらしなく緩む口を押さえて暫し浸る。 「じゃあ、少しだけこのまま休みましょうか?寝ても良いですよ。後始末俺しときますので」 ん…と薄い反応を見せて幸人さんは目を閉じた。 正直Ωどころか、今まで相手をしたヤツの後始末なんてした事は無かった。 それが、この目の前の恋人にはしてやりたいと思う。 大切に大切に優しくしてやりたいと思う。 それであの抱き方かと思うと自分の余裕の無さに笑いも起きるが、そのくらい俺の心は温かくなっていた。 俺はそっと幸人さんの中から自分のモノを引き抜いた。 温かく包まれていたソコが外気に晒されて、不満げに垂れ下がる。 幸人さんの後孔から俺のが溢れ漏れてきたのを見つめる。 きっと、側から見たら文句言いたげな顔をしている事だろう。 幸人さんの腰の下にバスタオルを敷き、風呂を借りる。 幸人さんも風呂に入れてやりたいが、起こしてしまうかもしれないと思うと可哀想になりタオルをレンジで蒸して寝室に戻った。 「あっつ!」 チンしすぎたな…パフパフと少し冷ますと寝息を立てている幸人さんの顔を拭く。 首はキスマークと噛み跡で大変な事になっていた。 うん、後で薬を買って来よう。 キレイな顔。幸人さんがこの歳で独り身なのが信じれない。 水嶋主任には本当にそこだけは心から感謝したかった。 運命とは言え、あのちまこい若者とくっ付いてくれたのも有り難い。 肩から腕、胸から腰と洗面に溜めたお湯でタオルを濯ぎながら幸人さんの体を清める。 幸人さんの半身は自分の垂れ流したもので下生えまでぐちゃぐちゃになっていた。 最後はトコロテン状態で突けば面白いほど精液を垂れ流していたそこをそっと持ち上げこびり付いたものを拭い取ると、幸人さんの半身がピクピクと反応した。 可愛いな…まるでお礼言ってるみたいだ。 って、俺の頭は沸いてるのか? 愛って人を盲目にさせるとか言うけど、俺まともな思考に戻れるんだろうか…? 清めたタオルを再度レンジでチンして全身清める終わると幸人さんの膝を立て、腰にクッションとバスタオルを敷き、後孔を晒す。 赤く捲れ上がるそこは俺を誘う様な色香を放っている。 一発しか行かなかったとは言え、αの射精をした俺は満足したはずだった。 だったのに…胡座をかいたソコにいた息子は首をもたげていた。 鎮まれ、俺。 今日は初日だ。無理は出来ない。 何事も最初が肝心だ。先は長い。 これからゆっくり、あんな事やこんな事を させれば良いじゃ無いか…うん、このすんごいキレイで純真で愛すべき番はもう俺以外の誰のものにもならない。 俺だけの唯一なんだから。 後孔から掻き出せるだけ精液を書き出しもう一度全身を軽く拭うと置いてあったパジャマを着せて布団を掛ける。 「よし…と」 俺は軽やかな足取りで玄関を出た。 + ─────────── +      ご挨拶 + ─────────── + 誤字脱字修正の為、お知らせが煩くなって いたら申し訳ありません〜(´つω;`) やっとこの2人エッチでしましたw 最初は1話で終わろうと思ったのですが、 ちょっと可哀想かな…と思ってしまいズルズルお話書いてしまいました。 もう少しだけ、お暇な時にでも2人にお付き合い頂ければ幸いです♡ ■オマケの座談会 叶 幸人 Ω A型 170cm 55kg なんでもコツコツ努力家さん 杉下 誉 α O型 188cm 67kg 深く考えず勢いで突っ走るタイプ 水嶋 晴翔 α B型 186cm 71kg なんでも大抵の事は何とかなると思ってる。 幸人&晴翔&誉「「「こんにちは!」」」 幸人な、なんか僕…すっごく恥ずかしいん ですけど…() 晴翔幸人エッロいもんなぁ() 幸人:そ、そんな事ないもんっ 晴翔:お、出た!幸人の拗ねた時に出る「もん(やつ)」 誉:あ…水嶋主任、俺よりウエイト多い。 晴翔ぁん?ふ…。俺の方が筋肉量が多いからな(ドヤ) 幸人:晴翔この間、太ったって言ってなかった? 晴翔:おぃ!幸人っ、このタイミングでそれ言う のか?! 誉でーぶ、でーぶ(小声) 晴翔ヲィいい?( º言º)ナニカイッタカ? 幸人僕…、ちょっと薄すぎるよね…?    (シャツを捲り覗いて見る) 晴翔いや?お前はそのくらいが良いぞぉ    (幸人の腹皮をぷにっと摘む) 誉:ちょっ、主任!何人の番触ってるんだよっ。 幸人さんしまいしまいしてっ! 晴翔:っんだよ、まだ番ってねーだろ? 番面してんじゃねーよっ 晴翔&誉「「しゃーっ!」」←取っ組み合い中 幸人:あー、もう!誉くんステイっ! 晴翔も薫くんに怒って貰うよっ! 晴翔&誉「「…はい、ごめん」なさい」 幸人:もう、しっかりしてよね!   『誉くん、ワザと離し変えてくてたんだ。    ホントに僕の彼氏、優しい…////』 とまぁ、普段は会社の休憩室等でこんな感じの3人なのです。 なんだかんだ仲良しさん♪( 'ω' و(و "←違

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