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許し6

「晃に詳細は聞いたのか?」 「……ああ。」 少し間を開けてから、劉祜は答えた。 それでも懐かしむ様に目を細めていて、自分を襲ってきた刺客として考えられないのがうかがえる。 大切な友だということは変わらないのだろう。 大切な、大切な同志なのだから。 「方法は?」 劉祜は答えなかった。 あの少女を救い出す方法を彼も知っているのだろうとレオニードは思った。 「……晃に会わせて欲しい。」 レオニードの怪我の原因が晃だということは知らされているのだろう。けれど、それが皇帝の殺害の意図があったことは知らされていない。 そうでなければ自宅軟禁で済むはずがなかった。 自国がこの国の将軍よりも軽んじられているということに他ならないが、致し方が無い。 「晃に会って、どうするつもりだ?」 「別に、どうもしないさ。」 この通り無事なのだ。それに暴虐王が暴虐王であることを願っているなら、レオニードは何かするつもりは無かった。 劉祜の事は愛している。だから彼の命を狙った男を許せないという感情は無かった。 矛盾しているのかもしれないけれどレオニードは曹宇気持ちだった。 だから、会って話をせねばならないと思ったのだ。

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