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めでたしめでたしのその後で7

「愛しています。」 今までに度々口にしていた言葉をもう一度言う。 「俺も好きだ。」 劉祜が耳元で囁く。 腰を深く打ち付けられながら、レオニードは与えられる感覚に声を上げる。 ぱちゅぱちゅという粘着質な音と腰が触れ合う鈍い音以外は二人の吐息と、それから時々レオニードの感じ入った嬌声だけが聞こえる。 二人とも言葉は無かった。 もう言葉にしなくてもよかった。 中を拓かれる快楽と一番近くでつながっているという多幸感。 もっととねだる様に腰をくねらせるレオニードに、劉祜の抽挿の速度が上がる。 深々と貫かれて、レオニードは思わずのけぞる。 足先から快感が駆け上がってきて弾けた。 ほぼ同時に劉祜も達したようで、ジワリと中に熱が広がる。 劉祜がそのまま、少しだけレオニードに体重をかけるようにのしかかる。 それが嬉しくて、レオニードは劉祜の背中に回した手でそっと劉祜の背中を撫でる。 愛しい人の体温が気持ちよくてその熱を確認するようにすると、劉祜も同じようにレオニードを撫でた。

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