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めでたしめでたしのその後で8
「どこまでも、一緒にいさせてください。」
レオニードが劉祜に言う。
彼が暴虐王であっても、王でなくても、それこそ彼がまた国を作ると望むのであればレオニードは喜んで手を貸す。
劉祜は少しだけ困ったみたいに笑うと「レオニードがもう身代わりにならなければ。」と言う。
「もう石は無いですから。」
あれはもう置いてきてしまった。
レオニードはあっけらかんと笑った。
自分の腹にのこる大きな傷跡の事を忘れてしまった様に。
「じゃあ、その口調。」
劉祜はレオニードに指摘をする。
「目立たない様にするんだろう?」
丁寧な言葉はそんなに目立つだろうか。レオニードは考える。
元が付くとはいえ、レオニードは彼が王であったことを知っている。
砕けた口調で話しかけられるかと言われたら、慣れるまでに時間がかかりそうだ。
「まあ、先は長い。か……。」
レオニードは独り言のように呟いて、それから「少しずつ慣らしていきます。」と答えた。
きっと、少しずつ新しい生活に慣れて、そうすればきっととレオニードは思った。
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