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と、思い出しただけで胃がキリキリと痛い 鳥肌が立つほどの寒気も感じる恐ろしい出来事で、久々に寝付きがすこぶる悪かった その元凶が…… 「陰山、パスポートって父さんのでも大丈夫?」 目の前にいる 「大丈夫な訳ないだろ!常識で考えればそれぐらい分か……いや、それよりも俺は一人になりたい。 貴様と話す事はない」 「うんうん!俺も陰山と喋りたい!」 「………」 なぜこいつには俺の言葉が通じてないんだ? 昨日もそうだが、こいつどこかズレている…… そんな時 「あれ?珍しい~陽向と陰山が喋ってる!」 クラスメートの一人が普段見ない組み合わせに気がついたらしい 何で、何で?そう、しつこく聞いてくる騒がしい奴もきっと陽向と同類に違いない (どうでもいいから、こいつとどこかに行ってくれ!) そう答えようとした俺よりも速く 「だって、俺たち付き合ってるもん、なー?」 「………は?」 身に覚えのない事を しかも俺に同意を求める様に、こっちに笑顔を振りまいてきた

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