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「きききき、貴様ッ!今、なにをしようとした! 俺が散々力説していた根底を無視して、またキ…キ…接ぷ、んしようとするとはッ もう二度と人前で、だ、抱き合ったり、…あんな……破廉恥な事はするな、いいか二度だッ」 一気にまくし立てたせいでゼェゼェと息が切れる 男に迫られるなんて思いもよらなかった …が、今キッパリと言えたし、これからもうコイツに変な事されるのは無い 「陰山……うん、分かった!」 真面目な顔の陽向を見て、やっと通じた事でホッと一安心 …したのも束の間 「陰山、行こう!」 陽向が俺の腕を掴むと、突然歩き出した 「ちょっ、おい、何だ、どこへ行く、おい!?」 周りで見ている輩も気にせず俺をグイグイと引っ張っていく そして誰もいない教室に入った瞬間、俺が口を開くよりも速く… 「……んッ、ッ?」 唇に柔らかい感触と腰に回された手に思考が停止した (な、何だこれは!) 唇を割って入ってくる弾力ある粘膜質のモノが体を跳ねさせる 苦しくなってしがみつくと、さっき体験したよりも力強くギュッとされて…… 「陰山……」 すぐ間近にある嬉しそうな顔が… 「2回目だね!」 「2……回、目?」 「陰山は恥ずかしがり屋なんだな!そっか、そっかーーっ人前じゃなければイイって事だもんな。 うんうんっ、今度から2人っきりの時に俺、頑張るから!」 頑張る?何がだ? 人前じゃなければいい? って、違う…… 断じて違うッ俺が言いたかった事は!! 「でさ、もう一回してもいい?陰山の舌って柔らかくて気持ち良くて、俺もっとチューしたい!」 「し、舌って……き、貴さ、ま…ーーッ」 「うわっ、陰山?陰山ぁああ!」 その後、二度目の保健室行きを経験する羽目になった ■■■■■■■■■■■■ 理解不能な事が起きると陰山くんはキャパオーバーでぶっ倒れます そんな陰山くんをお姫様抱っこしたであろう陽向くんは、これも美味しい出来事

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