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天敵現る 2
彼のような人種まで入学していたなんて、バンカラが進化したどころか大いなる変化である。神明大の明日はどっちだ?
「で、御用の向きは何ですか?」
三田洋は大きく深呼吸をし、私を正面から見据えてきた。
「結城先輩のことです」
「結城の?」
鸚鵡返しにその名を口にすると、三田の表情が険しくなった。
「先生は何の権利があって、先輩の学生生活に口出しするんですか? 研究室に入ったら、サークル活動は制限されなきゃいけないんですか、入学時のオリエンテーションでも、そんな説明は受けていませんけど」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ。もう少し順序立てて話して欲しいんだが」
いきなりまくし立てる三田をなだめて、お茶でも淹れようかと訊くと、結構ですという、けんもほろろの答えが返ってきた。
「ボクはこの大学に入ってすぐに、サーフ&スノーというサークルに入部しました。ボクを勧誘したのが結城先輩です」
「それで彼と知り合いなんだね。話の腰を折ってすまないが、私は今現在のサークル事情に詳しくないので、どういう活動をしているのか説明してくれないか」
「夏はサーフィン、冬はスノボーをやるサークルです。春と秋はテニスもやります。今はまだ部として承認されていないので、同好会の状態ですが」
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