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皮肉な再会 12

 思いがけない出来事と、そこで発覚した事実に動揺する私を二つの瞳がじっと見据えている。かなりのプレッシャーだ。  退院祝いの席がお開きになり、松下たちは比丘田を引っ張り回して次のカラオケに行こうと張り切っていたが、一次会の費用を全部負担したのと脚の具合を気遣ってか、私を無理に誘うようなことはせず、私自身もこれで帰宅すると告げた。 「それじゃあ、俺も帰るから」  結城のセリフにギクリとする。そういう展開になるのではと予想していたが、そいつがすぐ目の前に迫ってきて、心拍数がグンと上がった。さっきの尚彦の登場といい、今日は心臓に悪いことが多過ぎる。 これで心筋梗塞にでもなったら『年寄りの冷や水』的なコメントつきで三田が嘲笑うだろう。ああ、ムカつく。考えるのはやめだ。 「えっ、帰るだって? つき合い悪いなぁ」 「ワリぃな。今、手持ちがないんだ」  さっき金を渡してやったのに。まあ、そうくると思ったけど、少し呆れる。 「ホントは女が部屋で待ってるんじゃねえのか、モテるヤツはこれだからイヤだねぇ」 「るせェ、何とでもほざけ」  軽くあしらうと、結城は「帰りましょう」と促してきた。 ここは頷くしかない、私が松葉杖を一歩進めると、彼はじゃあなと仲間たちに手を振った。

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