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⑦
「神谷は隙が無さすぎますよ。僕に食われたいなら、少しは見せる努力も大切ですよ!」
「食われたくもねーのに、見せれるか馬鹿がッ」
「まったく、背中にも目があるんじゃないですかー?」
「うっせーー」
市は時々鋭い
人間観察が趣味と言っていたが、あの目は獲物を物色する目
とにかく、そいつがどんな奴でどういった行動を取りそうか分かるらしい
「あっ神谷、授業始まりますよーどこ行くんですかー?」
俺が教室ではない逆方向に体を向けただけで案の定、市がすぐに気がついた
「ちッ…どこでもいいだろうが」
「保健室ご一緒します」
「なんで、保健室限定なんだ!一人で行きやがれ」
「学校で唯一ベッドがある場所に一人で行けますかー!!そんな所で一人盛り上ったって興奮は‥‥しますね。しますが、でも二人なら汗ばんだ体を嘗め合う事も」
「それ以上言うんじゃねェェェ。つーかテメッ引っ張るなゴラァァァァ」
セクハラ発言連発
それでもって一人盛った市が、俺を連れて行こうと腕を引っ張り始める
(くそっ、力強ェ!)
と、そんな俺のすぐ後ろから
「神谷‥またお前はサボるのか?」
「ーー!!!」
低い声が聞こえ、直ぐさま後ろを振り返れば
苦手な奴が立っていた
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