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第3話 - ①

水と油 ■■■■■■■■■■■■■■■ 「いつも授業受けないでお前はどこに行ってんだ?神谷」 「テメェに関係ねーだろーが…」 「いいっんちょーー!これから保健室に行くんですよー。やっと神谷が乗り気になってくれたんで、美味しく頂きます!」 「息するように嘘つんじゃねェェェ」 さも俺が同意した様にも聞こえる、そんな有り得ない事を口にする市はキラキラと目を輝かせている そして市と同じく厄介な奴が‥‥ 「市は本当の事言ってるぞ?ところで、何食べるんだ?俺も腹減って昼飯まで持ちそうにもないんだが」 (ぐっ‥‥こいつッ) 何でも見透かす、そして話しが噛み合わない野郎 乃木 銀次 ― ノギ ギンジ てんで話しを聞かない上に、自分の思った道を突っ走る (コイツと話していると、マジ腹立つんだよッ) 2年になって一緒のクラスにコイツがいた 顔がいい上、頭もいい なにより、誰とでも仲良くなれる性格 勉強、スポーツは何でもこなし、加えて精悍な顔つきにそれに見合った体型 同い年の割に落ち着いた凛とした雰囲気 ただコイツも市と同じく変わっていて ひとたび口を開けば… 「だが昼前に腹を満たすと、せっかくの弁当に申し訳がたたないな」 「そこは大丈夫ですよ、いいんちょー。いっぱい汗かいて、有酸素運動もしますから!それに神谷は別腹です」 「空腹は最高のスパイスというアレか、なるほど」 人を戸惑いの渦に飲み込ませる事でも有名だった

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