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それからだ 毎日、毎日コイツは俺を見ては 『教室に来い』だの、『俺が言っているのに何で来ないんだ』だの 終いは『お前は俺の近くに居ろ』 そんな事まで口にする 何様を気取っているか分からないが、俺の事を恐がりもしなく コイツも市と同じように、付き纏って来る いや、市より若干タチが悪い 何でか分からないがコイツからは… (ちっ……) とにかく、俺はコイツが 嫌いだった     「市、お前も教室に戻れ。授業始まるぞ」 「えぇーーそんなッ、いいんっちょー! せっかく、神谷がガチ嵌めOKしてくれたんですよ。 アンアン喘ぐ神谷とのハメ撮りの夢、僕の夢を壊すんですかーー!」 「市テメぇは、一生の眠りにつくか?ぁあ?」 「委員長も僕の夢叶えて下さい。ね!ね!保健室行きません?」 「ん?あぁ、何か食べに行くって言ってたな? 俺は甘い物が好きなんだが、今の気分は和菓子がいいな」 「そうですねーー、神谷の感じからすると乳首はまずは舐めて、甘噛みしてあげた方がいいですね。おへそも敏感そうですから優しく擦り続けてみましょう。」 「饅頭と大福は違った良さがあるしな。甲乙つけがたい」 なんであれで普通に会話が成立しているのかは謎だが、市があの野郎を止めている今がチャンス ゆっくりと忍び足でもって、少しずつ少しずつ 距離を取る そして、絶妙なタイミングを見計らい (今だッ) コイツらから背を向け、走り出そうとした  

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