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「ハハハっ、神谷どこに行く?」 「!!!!!」 気配や物音そんなもの一切コイツから聞こえなかった 今まで市と会話していていたのに… (マジかよ!?) いつの間にか後ろにいた乃木に腕を掴まれ、ガッチリと捕獲されている俺 「痛っ、馬鹿力野郎がこのッ、乃木テメェ離しやがれェェェェェェ」 「離してもいいが、お前逃げないか?」 「‥‥‥あ、ああ」 「ハハハッ、離す訳ないだろ。神谷お前、今日も教科書忘れたんだろ?言い出しづらいからって、遠慮するな。また一緒に見るぞ」 「そうじゃ、つか毎回忘れる訳ねぇーだろうがッ」 「あーーズルいですよ僕も神谷の事、拘束したいんですから。まぁ今回は委員長に譲りますから、そのまま捕まえていて下さいね」 「言われなくても」   「は?ちょ、市、テメェなにズボン下ろそとしてやがる!」 「廊下エッチは僕も初めてなんですよーーー。気持ち良くなれば場所なんて気にならなくなりますから」 「神谷、廊下で暴れたら迷惑になるからな、大人しく俺と一緒に授業に出ろ。それにしても神谷は本当に力が弱いなハハハッ」 「な、テメェエエエッ」 「照れるな照れるな」 男前の面をさらに良くするように、笑顔になった乃木を見て思う事は (やっぱ俺はこいつが嫌いだーー) あらためて乃木 銀次という奴を認識した瞬間だった  

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