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第4話 - ①
突然の来訪者
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「満足!満足!」
昼休みも終わりに差し掛かる頃、屋上で寝っ転がる俺の元に、満面の笑顔の市が現れた
「そんな旨いもんでも食ったのか?」
「はい、美味でした。あの肉の付き方、程よく筋肉質で、でも内っかわは案外柔らかかったですね。最初はちょっと手こずりましたけど、感じる部分集中的に弄ってあげれば、結局最後はドロドロに堕ちて、腰振って積極的になってましたよ!」
可愛いと思える顔を赤く染めて、高揚したように喋りまくる市
「でも、神谷…」
そんな顔を俺に向け、より一層キラキラと輝かせた目をした市を見た瞬間
ゾワッ
鳥肌が立ち上がった
こいつの言わんとしている事が、日々の積み重ねで段々と分かって来ている自分自身が嫌になる
ジリジリとにじり寄る市に予想的中してしまった事にグッタリ
「まだ食べ足りないんです。やっぱり最後はデザートで締めたいじゃないですか!なので、神谷いいですか?」
「いい訳あるかァァァ」
「乳首くわえるぐらい、イイでしょーーが」
そして俺は、襲い掛かって来たセクハラ大王を加減なくぶっ叩いた
「僕は痛いのも痛めつけるのも好きじゃ無いんですからね。双方気持ち良くなってなんぼでしょーに」
タンコブが出来たであろう頭を摩っている市が、懲りずにほざく
「お前の頭腐ってるわ…」
「だって何でも興味持つお年頃ですから、致し方ないんですよー。僕としては、さも襲って下さいバリなヨダレ垂れ放題な体勢取ってる神谷がいけないんです」
(駄目だコイツ…)
黙っとけば天使と言っても頷けるのに。
なのに‥
「それにこの学校は運動部のレベルが高いですからね。僕好みの男食い放題ですよ。
この顔に食いついたウサギさん達を、パクッと食べちゃう事が出来て、もーー最高です」
「‥‥」
悪魔だな
ヨダレを垂れ流す市の好みは、かなりキツイ‥‥
体がデカければデカいほどいいらしく
その鍛えている体を押さえつけ、生意気な奴を鳴かせたいとか。
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