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(なんなんだ、アイツはッ) 顔が良い訳でも無い、どちらかと言うと人相が悪い俺を、構う意味が分からない そんな事を考えて市から逃れた俺はうっかりしていた 昼寝を邪魔されたのもある つい教室に寄って、席に座ってしまったのもある そのまま、机に伏せて… 「ちっ‥‥」 起きたら授業中 隣の席の奴もビクッと反応をするは 先生も気まずい顔をするは 空気が一瞬で変わる (これだから嫌なんだ…) 唯一嬉しそうな顔をこちらに向けて頷く乃木を除いては。 そんな乃木から視線を外すため、窓に顔を向けた時… 「おい、外見ろよ」 「誰か待ってるっぽいな」 「なぁなぁあれって芸能人?綺麗な顔してるけど」 ガヤガヤと騒がしくなった教室 先生の注意なんて誰も聞かず、外を見ようと窓に群がり、身を乗り出す奴らもいる 「何でしょー?」 いつの間に俺の席まで来ていた市もキラキラと目を輝かせて、野次馬丸出し (興味ねぇや‥‥‥) でもこの状況は俺にとって好都合 騒がしい教室から抜け出そうとそっと席を立つ 「この学校の奴かな?2階からだとちょっと、でも‥大学生ぽいような」 大学生‥‥ 誰かがボソッと呟いたその言葉に、思わず足が止まった 教室の扉まで来ていたが、踵を返す 「どうしたんだ、神谷?」 乃木が変な顔をしていたがそれを無視して、有無を言わさず窓近くに居た奴らを退かし見れば 外にいた人は… 「げっ」 (嘘だろ?何で?) 兄貴が立っていた  

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