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②
「なぁ神谷、この事を知ってる奴はいるのか?」
「‥いる訳、ねぇ‥ッ‥‥んッ」
なおも耳には執拗なまでの愛撫
耳の快感が直接下腹部にでも直結しているのか、痺れをともなう疼きが体を跳ねさせてしまう
高ぶったモノは先ほどよりも硬く熱くなり、体が動く度に乃木に擦り付ける形に、耳からと直接の刺激で気持ち良すぎて涙が溢れそうになり
乃木の腕を掴むことで耐えてる有り様
「そうか、俺だけか!」
「は?」
「だから、神谷の秘密を知ってるのは俺だけだ!この意味分かるか?」
意味?
言われた事が頭に入っていかない
意味も意図が分からない俺は、無駄に整った顔の乃木を睨むしか出来ない
「テメェ‥何言って‥‥」
「ん?聞こえなかったのか?お前、耳いいはずなのに?」
「なッ、…こ、ッ、この野郎が」
「ハハハッ、嬉しいからってじゃれるな神谷」
「じゃれてねぇッ」
俺を見下ろす眩しいぐらいの笑顔
普段でも笑ってはいる乃木だが、それよりももっと…
屈託のないと言うべきか、心底嬉しいという感じのような…
つい乃木に気を取られていたが、耳を弄られる感覚が無くなり、少しずつ力が戻って来た
ゾクゾクとした甘い痺れも取れ
(ぶっ飛ばしてやる!)
そう思った矢先
「神谷‥お前、唇切れてるぞ?倒れた時に、切れたのか?」
「うっせー、テメェ退きやがれ!お、おい?な、何すーー‥‥」
近づいて来た顔に訳も分からず
近いと感じるや否や
「‥‥ん、ん?」
乃木の唇が重なっていた
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