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(な、何で?は?こ、ここ、これって‥) 初めて感じる柔らかい感触 唇の端をなぞるように触れられピリッと微かな痛みが走る そのまましっとりとした唇が重ねられ、今起こっている出来事に頭が追いつかない 塞がれた唇 離れるとまた角度を変えて合わさる やっとされるがままになっている事に気がつき、怒りが一気に沸騰した 覆い被さる乃木を押し除ける為、力を込めた時… 「ん、ンん~~ッ」 濡れた熱い塊がヌルッと口ん中に差し入れられる 舌が絡まり、上顎をなぞられ、感じた事のない気持ち良さが襲いかかった (何で俺がっ、こんな野郎にっ) 頭を振って抵抗すれば、両手でもって頭を固定され、それならば‥と、手と足でバタつかせ暴れれば 「‥‥ん!‥て、テメ、んッ、ンンんッ」 (舌がー‥吸われる!!) もって行かれそうになる深くて濃い口づけ すでに耳を触られてもいないのに力が抜けてしまう 「神谷‥何だか分からんが、止まらん」 「…ッ、このッ、んんん」 積極的になる乃木の舌が絡まるたびに溢れ出る唾液 そのどちらとも分からない濃厚な唾液が飲みたくもないのに喉を通って行く (あ、有り得ねぇ…なんで、俺…) 「ん、‥ッン‥」 体が熱い ピッタリとくっつく乃木の体温も相乗してジットリと汗ばむ なによりも脈を打つようにジンジンと発熱を止めない俺のモノが 自身を裏切るほどにズボンを押し上げていた

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