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「テメェ止めろーッ」 「痛くしませんから!」 「んな事聞いてねェェェェ」 カチャ、カチャと嫌な音が下から聞こえ視線を下げて見れば、俺の上に跨がった市がベルトに手をかけ外しかかっている (ヤバい、何とかしねぇと本当にヤベェ!!) 着実にそして確実に悪い方向へ転がっている パニック気味の頭でもっても、この最悪な状況は判断出来た (この野郎ォォォォオ) 自分自身より小さい体のした市を退かせられないのも焦ってしまう要素の一つ 体を起そうと力を入れようとする度、力を込めた箇所を狙って的確に上から押さえられ、また床に縫い付けられる ジ、ジーーッ、とズボンのチャックを下ろす音が耳に響き、血の気が引いた なりふり構ってられない 市の腕に噛み付いてでも反撃を開始しようとしたまさにその時 ガンッ!と鈍い音と共に 「が、あ゙だッ!」 頭に、おもっきしぶん殴られた程の衝撃と痛みが走った 「あ、神谷…大丈夫ですか?」 「~~~ッしやがるテメェゴラァァァァ!」 顎を上げて天井を仰いだ俺が見たものは 俺の頭にドアをぶつけてやがるのに何事もねぇ様にシレッとした‥‥ 「お前が悪い、横になる場所をもっと考えろ」 「の、乃木、て、テメェェェェェェェ!」 仁王立ちする乃木 銀次 奴その者だった

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