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⑤
「で?何しているんだ?」
そう乃木が聞いてくるのも無理は無い
さっきは乃木で、今は市の奴に押し倒されてる訳だが‥‥
自分でもなんでこうなったのか理解に苦しむ
「邪魔しないで下さいね、委員長。今とってもいい所なんですから」
「い、市、テメェやめろッ」
またチャックに手をかけ始めた市に、寒気立つ
「神谷、委員長とはキスして僕とは嫌なんですか?そんなの、ずるいですよ。僕だってキスもいっぱいして、神谷の舐めたり、お返しに舐めてもらったり、散々慣らし終わった後に挿れて、トコロテンしてもらうんですから!」
「は、はぁあああ!?」
「そうか!神谷、お前も嬉しかったのか!俺も神谷の舌の余韻がまだ残っていてな。だからもう一度するぞ」
「なッ!」
「くぅ~~、僕だって!神谷、舌出して下さい」
何なんだ、コイツら‥
馬鹿な事ほざいて、さっきから嫌がらせばかり‥
無理矢理キスしたと思えば、追っ掛けてきて、押し倒したと思えば、俺を挟んでまた阿呆な事を‥
考えれば考えるほど、フツフツと怒りが膨らんでいく
小さな火種が燃え上がり、大きな炎に変化するように…
「‥‥け」
「ん?神谷、何ですか?」
「何だ?」
「退けって言ったんだゴラァァァァァッ
小っせぇ小せェェェ、みみっちい事しやがって。
喧嘩ならいざ知らず、こんな嫌がらせみてぇな事するんじゃねェェェェェ」
爆発した
俺の上に乗っかてる市を振り落とし、威勢よく啖呵を切る
大きく一呼吸し、二人を見据えれば…
「えーと‥‥?」
「神谷、お前…」
俺の言葉が通じない様子のポカーンと間抜け面を張り付かせている
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