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⑥
「ぁあ?‥んだよ、テメェら何とか言いやがれ」
哀れむ様な目を俺に向け、暫く沈黙が続いたあと重いため息
そして‥
「「鈍すぎる」」
2人ハモって馬鹿にしてきた
「は、はぁあああ!?」
「でもそんな所が可愛いんですけどねー」
「ああ、そうだな神谷は可愛い」
か、可愛い?
俺に対して絶対に使わないであろう言葉が、二人の口から飛び出す
「て、てててテメェら何言ってやがる、何が可愛いんだゴラァァァァ」
「そうだな、昼飯食べている神谷は幸せそのものだな。嬉しそうに頬張っている姿はたまらないな」
「い、いつ見て、」
「あといつもツンと澄ましているのに、僕達が話しかけに行けば、密かに喜んでいるのが滲み出ている所とか」
「ハハハッ、嬉しいのをまた我慢しているのがいいな」
「ちょ、は?我慢、してねぇ」
「そうなんですよねー。んッ!って踏ん張って嬉しい顔見せない様にしてるのが、萌えますね。結局は淋しがり屋なんですよ神谷は」
可愛いと思うのはコイツらの目が腐っていると思うが、淋しいがり屋とか‥‥
実際、俺に話しかけてくるのはコイツらだけで、米粒程度でも嬉しいと感じていた自分の見せたくない部分を晒されて、恥ずかしさが怒りに変わる
「っ~~~好き放題言いやがって。テメェら纏めてぶち倒してやるよゴラァァァァ」
「纏めて、って神谷、初めから3人プレイはハードル高いんじゃ……でも至る所をいっぺんに弄られて快感にドップリハマる神谷も見てみたいですね」
「ハハハッ!ハードルなら外に行くぞ。今日も天気がいいから運動日和だな。よし勝負だ」
「「神谷」」
「ひっ」
「「さぁ!」」
「来るんじゃねぇええええッ」
てんでバラバラな事を言っている割に息の揃った2人からまた逃げ出し
家に着くまで俺の心は安まる事は無かった
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