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③
ドクドクと心臓が、そしていけない部分にも血液が集まり、限界ギリギリ
そんな俺を知ってか知らずか‥‥
「ネコちゃん、あったかい〜」
「ね、ネコ?ちょっ、に、に、兄ちゃんッ」
俺もそうだが、兄貴も無類の動物好き
夢の中でネコと戯れるのはいいけど、今度は俺の腰に足を絡ませ、さらに引き寄せられる
ソファの肘掛けと兄貴の顔の横についた両手でもって、頑張って耐えてはいるが…
「に、にに、兄ちゃん、色々ヤバいから」
これ以上、くっついていると本当に我慢が出来なくなる
そんな俺に追い討ちをかけるかのように…
「んん〜〜ネコちゃん、チュ〜」
「……ッ!に、兄ちゃんッ」
寝ぼけて俺に唇を近づけてきた
その瞬間、ブワッと何かが弾ける
「あ……お…俺…俺、… 」
腕の力が少しずつ抜けて、体がゆっくりと前方へ傾いていくのを
止められない
「俺……に、兄ちゃんが…ゴメン、兄ちゃんの事が…」
自然と口から溢れ出てしまう
一生、墓場まで
口が裂けても言わないと誓ったその言葉が。
柔らかい髪に指を這わせ、近付いて来た唇に重ね合わせるように顔を寄せた
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