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その時‥‥‥ 『神谷は兄貴の事が好きなんだな…兄弟でなく』 乃木の言葉が頭の中で響き、ビクッと体が跳ねた (お、ぉぉ、俺は何しようとした!?) 自分の行動に目を剥く 乃木には必死に違うと言っておいて、この体たらく 心臓が破裂しそうなぐらい騒いでいて、汗が噴き出す 「ぐわぁあああ、俺は、俺はッ」 「ん〜?‥‥あ、れ?サイ?」 デッカイ目をパチクリと開いた兄貴と目がガチで合う そりゃそうだ こんなに近くで叫ばれたら、起きない奴はいないだろう 「~~~ッあ、あ、あああ兄貴、いや、これは、違ぇんだその~」 「ん?あれ、タオルケット…サイが掛けてくれたのか?」 「た?タオルケット…あ、ああッそう!」 「くぅ〜やっぱりサイはいい子だなぁ、自慢の弟だ!」 屈託なく笑顔でそう言う兄貴を見て ズキッと胸が痛んだ (うん…そう、俺は自慢の弟…) 兄貴が望む良き弟でいたいのは本心 その兄貴の笑顔のために‥‥ いつかこの想いも諦められるはずだ 一呼吸して限りなく平常心を保つ事に専念して、普段通り弟の顔に戻す 「あ、兄貴も風呂入って寝ろよ」 「お〜分かったぁ!あれ、サイ湯冷めしてねぇ?一緒に入る?」 「え゙、え゙ぇ゙えー!!?」 そんな事を無邪気に言う兄貴の下では もうしばらくは無理なのかもしれない

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