タガが外れちまって何してるんだ？ 自分自身でも思ってしまう 手は乃木の背中に回り‥‥ 「神谷？」 「くそぉ‥‥何で、俺じゃ‥‥兄、き‥」 いまだに俺の上に覆いかぶさる乃木を 自ら引き寄せ、抱きしめた ピッタリと隙間なく密着し合う乃木の体温が （暖けェ‥） 醜態を晒して俺は… そう思いながらも、乃木を離す事が出来なくなって 奴の服にしがみついていたら 「神谷、俺は良いと思うぞ。兄貴に対するその想い…無くさなくて」 「ッ…」 「それに、いつかお前の中にいる兄貴より……俺しか見えなくさせる」 乃木が上体をずらした 「の、ぎ？‥‥‥ンッ‥」 顔に影が掛かると同時に 柔らかい唇が重なる 「んッ‥っ‥な、な、止めやが、ッ」 や、や、やややヤベェェェェェ！！ コイツ、またッ 離そうと乃木の体がを押しやるが それ以上の力で俺の頭を抱え込み、塞いで来る 舌が絡まり 窄まれた唇で吸われ また侵入を果たした舌で上顎を擦られ 「ふ、‥ンッ」 力が抜ける 頭ん中がフワフワして、ボーッとして来た俺にグッと乃木が下半身を押し付けてきた 「！！！！」 この‥ この硬くなったのって！ 擦りつけんな馬鹿野郎がッ 「‥んッんン～～～！！」 男だから分かるこの高ぶり 何で乃木が勃っているか分からないが、散々刺激されて同じように反応を見せている俺のモノ 「く、‥ンッ」 グリグリと下半身を擦り付ける乃木から逃げようと、腰を揺らせば一緒になってこすり合ってるみたいで 反対に刺激が増す マズい、これ ちょっ、ヤベェ 腰が揺れちまう‥‥ 「神谷‥‥俺、こんなのは初めてだ押さえが効かない」 「ひっ、ッあ」 快感に流され湧き上がる羞恥心と怒りとが膨れ上がる が、膨らんだ感情はまた、泣きたくなるような甘い刺激にすべてを塗り替えた